岡田斗司夫ゼミからのお知らせ

岡田斗司夫の毎日ブロマガ「本日のニコ生は、宮崎駿の最高傑作『On Your Mark』解説の後半です」

2019/12/11 07:00 投稿

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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/12/11

 今日は、岡田斗司夫のコンテンツ情報をお届けします。


本日のニコ生は8日のゼミで解説しきれなかった、『On Your Mark』の後半をお送りいたします。

12月11日(水) 19:00~ 岡田斗司夫ゼミプレミアム#311.5『On Your Mark』解説

ニコ生テキスト全文公開

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 なお、「岡田斗司夫ゼミ・プレミアム」にご入会いただければ、過去動画・テキストなどのコンテンツを見放題でお楽しみいただけます。

「今週のガンダムマンチョコ」とメカの背景「水引き」解説

 こんばんは、『機動戦士ガンダム』完全講座です。今日から第13話「再会、母よ…」に入ります。
 もう34回になりますね。いやいや、早いと言えば早いし、ゆっくりといえばゆっくりでなかなか進まない(笑)。

 じゃあ、今週もガンダムマンチョコの開封をしてみようと思います。
 今日のガンダムマンシールはなんでしょうね? まだ東京のコンビニには、ジオン軍のバージョンは売ってないんだけど、何週間くらいで取り替えなのかな?
(袋を開ける)

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【画像】ガンダムマンシール ©創通・サンライズ ©LOTTE/ビックリマンプロジェクト

 ああ、ハヤト・コバヤシがダブってしまいましたね……。さあ困った。
 じゃあ、うーん。この背景のメカでも語るかな?

 このシールのハヤト・コバヤシの後ろに見えるメカの背景。ちょっとこれについて語ってみたいと思うんですけど。
 『機動戦士ガンダム』では、基本的にメカ背景というのはいわゆる水引きと言われる背景で、水彩絵の具でだいたいグレーに塗って、定規で黒とかちょっと濃いめのグレーとかで線を引いただけのものを、まあ背景として使っています。
 これはいわゆる『宇宙戦艦ヤマト』から始まったメカニックの背景なんですけど。『宇宙戦艦ヤマト』の時には、まだまだメカニックとして描こうとしてたんですね。つまり、メーターを描き込んだり、いろんな小物を描いたりしてたんですよ。
 『ヤマト』以外のそこまで作家性が強くない作品の場合は、もう、こういうメカもの、ロボットものの背景というのは、一色で塗ってしまうか、処理の仕方を誤魔化してるようなものが多かったんですよね。例えば、通路であったら「蛍光灯をところどころ描く」とか、そういうのが多かったんですけど。
 『機動戦士ガンダム』の頃くらいから、例えば、ジオンの側はまだ「緑色で、怪し気な光がついている」という、昔の『宇宙戦艦ヤマト』のガミラスっぽい背景が多かったんですけど。連邦軍の背景に関しては、いわゆるグレーとか、薄いブルーを基調とした、ちょっとしたハイテクっぽい工場みたいな背景になってきたんですね。
 このさっきのハヤト・コバヤシの背景は、まあそういう時代のホワイトベースの背景。連邦軍っぽい背景になっているんですけども。
 まあ、僕が放送当時に見て「ああ、これはなかなか良いな」と思ったのは、この処理の具合がすごく上手いというか、宇宙船の中なんだけれども、ちょっと生活感がギリギリあるというところなんですよ。
 例えば、居住空間の時の色合いとブリッジに近い時の色合いが微妙に変わっているところとか。あとは、さっきも話した、もう言っちゃえば「グレーに塗りつぶした上に、黒とか濃いめのグレーで線を引っ張ってるだけ」なんですけども、なんとなくその工業製品に見えるっぽい処理。本当にそれだけなんですよ。処理だけなんですよね。他に何も描いてないに等しい、情報量が少ない背景なんですけど。それでも、かろうじてメカだとわかる。
 時々、ホワイトベース内を修理するシーンとかで、このパネルの一部が外れて、そこからコードとかが出ている描写があるんですけど。これによって「彼らがいるのは、巨大なメカニック、機械の中の一部なんだ」というのがわかるという。この辺が『ガンダム』の背景の処理の上手さですね。

 あと、ハヤト・コバヤシに関しては……すみません、無料放送が終わるまでに、何か考えておきます。
 いやあ、初めて2枚目が出て来て、生だからパニックになっちゃった(笑)。

・・・

 今回は第13話「再会、母よ…」の1回目です。
 この「再会、母よ…」というエピソード、最近ではわりと隠れた名作というふうに言われるようになったんですけど。放送当時は、まあ「捨て回」と言われてたんですね。「わりと見てもしょうがない、どうでもいい、回数稼ぎの回だ」と。
 前回の「ジオンの脅威」は、新型モビルスーツが出て来るし、ギレンの大演説はあるし、大盛り上がりなわけです。それに比べて、もうほとんど盛り上がらない、ダメな回だと言われてたんですけど。
 今回の前半の解説では「では、昔のアニメにおける捨て回というのは何か?」というのを解説しようと思います。
 今のアニメではそういうのがないんですよ。というのも、1つのアニメが1シリーズ、12話とか11話くらいしかないから。最初から1年間の予定が組まれているアニメ作品自体がほとんどないので。
 なぜ、こういう「捨て回」と呼ばれるような呼び方が定着したのか? それには、昔のアニメ独特の放送事情というのがあったので、それについて、ちょっと説明してみました。

 いつもの通り、この無料講座の終わりで、追加の解説をしてみます。
 それでは、『機動戦士ガンダム』講座「再会、母よ…」第1回目の解説です。どうぞ。

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