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「実はホラー映画だった『千と千尋の神隠し』」
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/11/04・増刊号
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今回は、ニコ生ゼミ11月3日分(#307)から、ハイライトをお届けいたします。
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「実はホラー映画だった『千と千尋の神隠し』」
11月3日と11月10日のニコ生ゼミは、2回にわたって『千と千尋の神隠し』の解説をします。
・・・
この映画、『千と千尋の神隠し』って、実はホラーなんですよ。
基本はホラー。
後半のファンタジー要素がすごく楽しく作られているし、あとはホラーな現場に入っていって、その中で千尋が千という名前になって働くので、よく分からなくなるんですけども。
わりとホラー映画として最初の30分ぐらいは作られているんですね。
湯婆婆に出会うまでの30分は本当にホラー映画。
本当は神聖な領域で、鳥居とかが取り外されてしまって、神様の家が捨てられて、その中に何も考えずに四輪駆動の車でガタガタガタっと入っていくという。
このあたりの描写っていうのは、ハリウッド映画のインディアンの呪われた土地に、何も知らずに一家が引っ越していくっていうのと凄く似ているノリで撮られているんですよね。
千尋は学校を転校して編入前なんですよ。
それで編入の前という宙ぶらりんの状態だから、家の無い神様と同じなんですね。
石の祠が取り壊されてしまっていて、神様は家がなくなっているという状態で、宙ぶらりんの状態だから、この神域の不思議な世界に入って来れたんですね。
それで、こういうホラーっていうのは定番があってですね、何か同じような縁が無いと入れないんですよね。
この場合みたいに “家が無い” というふうに。
それで実は三人ともに宙ぶらりんの状態なんですよ。
この両親も引越しの途中なんですけども、11月10日のニコ生ゼミで解説しますけども、実はこの家庭は “家族の危機” という状態にあるんですね。
だから三人とも何となくバラバラの状態になってるので、すっとこの不思議な世界に入れるようになっています。
この両親の “家庭の危機” というのは凄く分かりにくいので、11月10日のニコ生ゼミで丁寧に説明しますけども。
まぁ、三人とも宙ぶらりんの状態なので、神様の土地に間違えて入ってしまったわけなんですね。
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