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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/02/08
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今日は【岡田斗司夫アーカイブ】から選りすぐり 2016/10/09放送の『ニコ生ゼミ』
のハイライトをお届けします。


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 本の読み方の理想は “立ち読み”
 

 本の読み方ね。

 今日ね、最初のほうにマニュアル的なものを出していくね。

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 僕はホントにね、こういう本、これもこのあいだ買ったんだけども、Kindleでも大体こういう本ってあるんだよね。

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 電子本よりはリアル本って考えるんだ。

 なんでかっていうと、読んだらすぐに売ることが出来るからだ。

 今、この本を持ってるのは、ただ単に残ってるからなんだ。

 電子本って売れないじゃん。


 電子本が紙の本に比べて5分の1くらいの値段だったらべつに電子本でもいいって思うんだけど、電子本って後で転売することができないから、紙の本を買ってさっさと読んでさっさと売っちゃうのが良いと思うんだよね。

 売らないと家のなかにどんどん貯まってしまうし、電子本ってサッと読みができないんだ。


 この本がたまたまつまんなかったら、紙の本の場合、3分の1くらいか4分の1くらい読んでパッパッと流し見っていうのができるんだけどさ、電子本って、データなもんだから なかなか流し見できないし、あとで読もうととっとくじゃん。

 そういう寿命を削ってしまうようなもの、自分の心の負債になるようなモノって、出来るだけ持たないほうがいいと思うの。

 なので僕は、本は気に入ったら買って、読み終わったら即売るという方式をとってるんだ。


 “読み終わる” というのは、後でちょっと説明するね。


 理想はね、すべて立ち読み読破だよね。

 本屋さんで立ち読みするのが理想の読書だと思う。

 雑誌もですね、僕はほぼ立ち読みしている。

 立ち読みが一番頭に入るし、それ以上に欲しい、どうしてもっていうものがあれば、金払って家にもって帰っても良いって考えるんだけども。

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 コメント「図書館は?」

 あー、図書館はね、貧乏な人が使う場所だから。

 自分で働いて食えるんだったら、図書館は貧乏人の為にとっておいてあげたほうがいいよ。

 自分ひとりで稼いで食える人が図書館使っちゃったらさ、貧乏な人ますます困るじゃん。

 なので、そういうところは大人は使わないと思います。

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 「えー」って「ひでえ」「偏見」って、偏見なの!?

 そうなの!?

 ああいうものって、僕は福祉対象だと思ってたからさ。

 それよりは正直、さっき言った「本屋で立ち読みですませろ」と言った方が、炎上だと思うけどね。

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 そう「貧乏人は本を読まない」って書いてるんだけど、貧乏しているとどんどん本を読まないスパイラルに入ってきちゃうんで。

 図書館っていうのは、そういう人のためにあるのか、もしくは貧乏学生が資料を調べるためにあるのか、そういう公共の為にあるものであってさ。

 僕らみたいに自分の生活を自分で面倒見たり、もしくは月額500円払ってこの放送を見れる人が行く場所じゃないと思うんだけどな。

 どうだろうね。


 さてさて、その「立ち読みのほうが良いよ」、「全部、立ち読みのほうが良いよ」と言っている、立ち読みのコツというのを話してみますね。


 まず、タイトルと目次で中身を妄想すること。

 立ち読みをするっていうのはね、いちいち全部読んでたら、もう本読めないじゃん。

 なので、大体どんな本でも良いんだけど、「この本、気になるな」って思ったら、タイトル見て、帯とかも見て、できれば目次も見て、中身を妄想するんだ。

 妄想してチェックするために、立ち読みする。


 純粋にチェックでいいんだ。

 妄想している内容と同じか違うか分かればもうそれで良いから。


 読書って、まず数をこなすことが訓練になるから。

 知的訓練法としてしゃべってるよ。

 これが正しい読書かどうかっていうのは話していないし、小説の読み方はこういうのではいかんと思うけれど、大体の本というのはタイトルと目次をみればわかるように出来ているし、もしそれが分からないんだったら、自分が知らない世界のことが書いてあると思えば良い。

 タイトルが気になって目次を見て、「大体こんな内容だろうな」と思ったら、すばやく自分の想像と合ってたかどうかチェックするために読めば良い。


 それに要するのには5分かからないと思うんだ。

 その5分間でクリアしたかどうか。

 つまり想像通りだったらクリアだよね。


 想像と違って、なんか全然わからなかったり、つまらなかったりしたら。

 “分からない” と “つまらない” は違うよね。

 「面白いけど、わかんない」、「今の僕には早い」とか、「理解できない」というのが “分からない”。

 そうじゃなくて、「何が書いてあるのかはよく分かるんだけども、これは僕にはつまんねーや」と思ったら、“つまらない”。

 だけど、とりあえず分からなかったり、つまらなかったりしたら、ボツというふうにすると。

 本を立ち読みする時は “ボツ” と “クリア” と “採用” と、この3つのカテゴリーがあるんだ。


 本屋さんで本をガーッと立ち読みして、「なんか、これつまらなさそうだ」と思ったらボツ。

 「分かんない」と思ってもボツ。

 「大体、予想通りだな」と思ったらクリア。

 そして、ボツとクリアの場合はそーっと本棚に返す。

 唯一採用になった場合、お持ち帰りになる訳だ。


 お持ち帰りしたら、理想はその日のうちに読む。

 本というのは買ったその日に読むのが一番面白いんだって。

 買ったその日に読むのが一番最後まで読む確率がめちゃくちゃ高いから。


 それで買ったその日の読んだら何が有り難いって、ブックオフっていうのは新刊であればあるほど買い取り価格が高くなっているので(笑)。

 買ったその日に読んで「もういい」と思えたら、そのままブックオフに行って売ってしまうんだよね。


 それで「あー、なんかこの本、気になるな」とか「3年後か5年後にまた読みたいな」と思ったら、お家に据え置き決定というふうになる。

 こんなふうに僕は本を考えている。


 採用したい本はその日のうちに読んで、最大ね、1週間じゃないのかな。

 「本を売ることができない」という人の気持ちは分かるよ。

 僕も本を売れない性質だから分かるんだけども。

 
 でもそれはもう、家の中をどれくらい本で占めるかっていう話であって、本で溢れかえれば溢れかえるほど、そのひとつの本を最後まで読み切る可能性って低いんだよね。


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