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今回は、ニコ生ゼミ01月27日(#265)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【『アナ雪』主題歌シーンに隠された意味 1 】 多くの人が『Let it go』を間違えて捉えている」
今日はその『アナ雪』のヒットの秘密に迫ろうと思います。
とにかく、いきなり、真冬の山の中を、マントを羽織った女の子が歩いていて、歌を歌い始める。
それが盛り上がって来たところで氷の城が完成して、「少しも寒くないわ」というところまで、ノーカットで流れたんですよ。
「それを丸々見せるというのは、よっぽど自信があるんだろうな」って思ったんですよ。
つまり、『シン・ゴジラ』で言うと、ゴジラが初めてプラズマ火炎を吐いて、東京の街が炎に包まれるシーン。
予告の時点で、あそこを丸々ノーカットで全部見せちゃうみたいなものなんですね。
それくらい、クライマックスの一番おいしいところを、編集なしの切り出しでドーンと見せるということは、これは本編に相当な自信がある証拠だと思って、まあメチャクチャ期待したんですよね。
日本語版も英語版も見れます。
僕は、ここに『アナと雪の女王』の魅力がほとんど全て詰まっていると思います。
歌の見せ方、まとめ方、キャラクターの演技。
この「キャラクターの演技」という見方をしている人はあまりいないんですけど。
ここから、これまでのディズニー作品とは違った領域、ディズニーアニメがこれまで扱ってこなかった表現とか思想、今まであえて描かなかったところに、この作品を持って行こうとしているのがわかるんです。
それで、僕はそのノーカットの予告編を見た時に、背中がゾクゾクしたんですけども。
おぎやはぎの小木さんも「今まで見た映画の中で一番つまらなかった」とバッサリ。
これがなんか、ちょっと炎上して、伊集院さんは、また別のところでフォローするような感じで「ディズニーの文法に全て則った、そこから一歩もはみ出すことのない映画」と言っています。
おぎやはぎの小木さんも、「これまで映画を見た中で一番つまらないかもしれない。どこにでもあるようなお話。なんだよ、この誰でも描けそうな話。何もひねってない。あれで記録かなんかになったんでしょ、映画の。すごいな、あんなので」と、もう本当にボロクソなんですね。
この吹き替え版の歌詞というのは、“翻訳” ではなくて、ほとんど “替え歌” なんですね。
「ありのままの姿見せるのよ。ありのままの自分になるの。何も怖くない。風よ吹け。少しも寒くないわ」とか「悩んでたことがうそみたいね。だってもう自由よ。なんでもできる」とか。
こんなふうに歌ってるから、わりとポジティブな内容に聞こえるんですよ。
これはだいぶ違うんです。
ラストなんか、超ポジティブです。
「これでいいの。自分を好きになって。これでいいの。自分信じて。光浴びながら歩き出そう。少しも寒くないわ」と。
実際、このポジティブさがウケたんですけど。
こちらもまた長いフリップなんですけど。
英語の歌詞を見ると全然違うんですね。
というのも、日本語というのは、メロディの音符1つにつき1音ずつ、つまり日本語の文字1つずつしか乗せられないんですけど、英語というのは音符1つにつき1つの音節、1シラブルを乗せることができる。
「もう元には戻らない」とか、そういう意味に近い。
日本語版の翻訳も、日本でヒットした秘密の1つだし、英語版のもともとの歌詞というのもヒットした秘密なんですけど。
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