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「『りぼん』に投稿できる『デスノート』を考える」
まぁ、あんまりこんなふうに考える人、いないんだよね。
昔、「少女マンガのアイデアで、なんかいいのありませんか?」というふうに聞かれて、そのときに答えたのが、「じゃあ、自分がすごく好きなマンガを、無理やり少女マンガに変換しろ」っていう話をしたんだよね。
さっき言ったみたいに、「構造を同じにしたらどういうふうになるのだろうか?」という話。
で、少女マンガのヒット作を自分流にアレンジするっていうのは、すごい難しいんだ。
そうじゃなくて、自分がすごく好きなんだけど、かなり無理があるところ。
だから、女の子でマンガを描きたいって人って、黒執事とか、女の子の人気が高くても、安定してる少女マンガの方から何か自分がインスパイア受けて、そこからアイデアを作ろうとしてるから無理があるんだ。
それも、これは『なかよし』とか『りぼん』に投稿できるものにしようと。
ここで、ちょっと枠をもうけたわけだね。
『デスノート』を構造で分解すると、“ノートに名前を書いたら死ぬ”。
だから『デスノート』だよね。
シンプル。
ノートに名前を書いたら死ぬと。
これは男性向けのマンガで、リアルな絵柄で書いて、おまけに半分ホラーっぽい要素があるからだ。
じゃあ、そうじゃなくて、少女マンガに変換したらどうなるのかって言うと、『なかよし』とか『りぼん』だから、死ぬっつう訳にもいかないだろ。
でも、たとえば「ノートに名前書いたら相手が自分のこと好きになってしまうラブノート」って言ったら、編集部の人からボコボコに殴られるよね。
もちろん、それはパクリだと言われる。
バレちゃいけない。
こういうふうに構造ベースで考える時っていうのは、どの部分を変換させて、どの部分を変換させないのかっていうのは『デスノート』の構成をよく考えるべきなんだ。
『デスノート』の構成を考えてみたら、主人公の夜神月っていうやつがいる。
月と書いてライトと読むんだけど、これがいいや。
こいつが主人公ね。
で、デスノートがどういう話かっていうと、ライトがLと戦うっていう話なんだ。
ものすごいシンプルに言うと。
ライトの味方には、リュークっていう死神がいると。
はい、すごくシンプルに書くよ。
死神リュークを味方につけたライトは、ノートに名前を書くことで、人を殺すことが出来る。
「ライトが犯人じゃないか?」と気づいた、勘で思ったLは、ひたすらライトを責め立てる。
というか、いろんな証拠みたいなものを探したりして、こいつを逮捕しようとすると。
追っかけっこの物語なんだ。
で、中心にあるのはノート、ライト、L。
なのでここに、父親という要素があると。
実は構造で分解しないとわからないんだ。
構造で分解しないと、たとえば夜神月側にいるミサミサ(弥海砂)とか、いろんなキャラクターが気になってきちゃうんだけども。
ところがマンガの中ではたいして強いキャラクターとして描いてない。
何でかって言うと、平凡な正義感を持って、捜査能力も普通程度の、まぁ人のいい刑事さんとして書いてるんだよね。
これぐらいでいいんだ。
いかがでしたか?
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「『りぼん』に投稿できる『デスノート』を考える」
今回は、マンガを例にして、アイデアの出し方をやってみようと思います。
今日は、大学の講義でよく使ってる話なのでですね、だいたい6年ぐらい前に、僕が講義でよく使ってたネタを久しぶりにちょっとやってみます。
『デスノート』っていうマンガがあるよね。
アイデアの作り方っていうのは、これを少女マンガにするのにはどうすればいいのか。
まぁ、あんまりこんなふうに考える人、いないんだよね。
昔、「少女マンガのアイデアで、なんかいいのありませんか?」というふうに聞かれて、そのときに答えたのが、「じゃあ、自分がすごく好きなマンガを、無理やり少女マンガに変換しろ」っていう話をしたんだよね。
さっき言ったみたいに、「構造を同じにしたらどういうふうになるのだろうか?」という話。
で、少女マンガのヒット作を自分流にアレンジするっていうのは、すごい難しいんだ。
たとえば、『NANA』が好きだ。
じゃあ、『NANA』みたいな話が書きたいって言ってアレンジすると、あっという間にパクリだとバレてしまう。
じゃあ、『NANA』みたいな話が書きたいって言ってアレンジすると、あっという間にパクリだとバレてしまう。
そうじゃなくて、自分がすごく好きなんだけど、かなり無理があるところ。
今、『黒執事』っていうコメントが出てきたんだけど、そうなんだよね。
だから、女の子でマンガを描きたいって人って、黒執事とか、女の子の人気が高くても、安定してる少女マンガの方から何か自分がインスパイア受けて、そこからアイデアを作ろうとしてるから無理があるんだ。
そうじゃなくて、『デスノート』みたいな、全く関係ないものから少女マンガを変換するんだ。
それも、これは『なかよし』とか『りぼん』に投稿できるものにしようと。
ここで、ちょっと枠をもうけたわけだね。
「『なかよし』とか『りぼん』に投稿する」と。
じゃあ、どういうふうにするのかっていうと、『デスノート』を構造で分解するよ。
『デスノート』を構造で分解すると、“ノートに名前を書いたら死ぬ”。
だから『デスノート』だよね。
シンプル。
ノートに名前を書いたら死ぬと。
これは男性向けのマンガで、リアルな絵柄で書いて、おまけに半分ホラーっぽい要素があるからだ。
じゃあ、そうじゃなくて、少女マンガに変換したらどうなるのかって言うと、『なかよし』とか『りぼん』だから、死ぬっつう訳にもいかないだろ。
で、ノートっていうのを使っちゃう。
でも、たとえば「ノートに名前書いたら相手が自分のこと好きになってしまうラブノート」って言ったら、編集部の人からボコボコに殴られるよね。
もちろん、それはパクリだと言われる。
バレちゃいけない。
こういうふうに構造ベースで考える時っていうのは、どの部分を変換させて、どの部分を変換させないのかっていうのは『デスノート』の構成をよく考えるべきなんだ。
『デスノート』の構成を考えてみたら、主人公の夜神月っていうやつがいる。
月と書いてライトと読むんだけど、これがいいや。
こいつが主人公ね。
で、デスノートがどういう話かっていうと、ライトがLと戦うっていう話なんだ。
ものすごいシンプルに言うと。
ライトの味方には、リュークっていう死神がいると。
はい、すごくシンプルに書くよ。
死神リュークを味方につけたライトは、ノートに名前を書くことで、人を殺すことが出来る。
「ライトが犯人じゃないか?」と気づいた、勘で思ったLは、ひたすらライトを責め立てる。
というか、いろんな証拠みたいなものを探したりして、こいつを逮捕しようとすると。
追っかけっこの物語なんだ。
で、中心にあるのはノート、ライト、L。
でも、これだけだったら、あまりにもライトが有利なんだよね。
なのでここに、父親という要素があると。
実は構造で分解しないとわからないんだ。
構造で分解しないと、たとえば夜神月側にいるミサミサ(弥海砂)とか、いろんなキャラクターが気になってきちゃうんだけども。
じつは構造で考えると、大事なのはライトとLと父親なんだよ。
この父親が刑事さんなんだけども、この刑事がいないとライトとLの関係の持ちようがないんだよね。
この父親が刑事さんなんだけども、この刑事がいないとライトとLの関係の持ちようがないんだよね。
国際的に有名な探偵のLと、単なる受験生・高校生だったライトっていうのを結びつけるのは、この父親だけなんだ。
この父親が刑事だからいけてるんだよね。
この父親が刑事だからいけてるんだよね。
ところがマンガの中ではたいして強いキャラクターとして描いてない。
何でかって言うと、平凡な正義感を持って、捜査能力も普通程度の、まぁ人のいい刑事さんとして書いてるんだよね。
なので、この父親のキャラクターがクローズアップされてないんだけども、構造にすると、ものすごい重要。
だから、この人をここに書くんだけども。
では、この構造をベースにして少女マンガにしてみよう。
少女マンガにする時は、さっきも言ったように『デスノート』っていう訳にはいかない。
なので、もっと分かりやすく、ノートよりは女の子に共感を生んでスマホ。
デス(死ぬ)よりも『なかよし』や『りぼん』の女の子の読者に共感を生むというふうなことで“ラブスマホ”だよね。
なので、もっと分かりやすく、ノートよりは女の子に共感を生んでスマホ。
デス(死ぬ)よりも『なかよし』や『りぼん』の女の子の読者に共感を生むというふうなことで“ラブスマホ”だよね。
まあ、8年前はラブ携帯って言ってたんだけど、恋愛のスマホっていうふうにしてみる。
これぐらいでいいんだ。
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