今夜のニコ生ゼミは、『ホモ・デウス』を取り上げます。
『ホモ・デウス』は、以前、解説して大評判だった『サピエンス全史』の作者が書いた最新作です。
発売前からアメリカで『サピエンス全史』を超える内容と大評判になっていた本です。
”ホモ・サピエンス” は ”知恵あるサル” という意味です。
デウスは神ですので、”ホモ・デウス” は、”神になったサル” という意味になります。
まず冒頭で、「人類の歴史は、そのほとんどが三つの苦労を乗り越えるための歴史だった」と語られます。
それは、戦争・飢餓・伝染病の三つです。
この三つの苦労からいかに逃れるか、という戦いが、人類の歴史だったのです。
だから、結婚制度も、親戚づきあいも、その他、人間の本能と思われている習慣のほとんどが、この三つのリスクをいかに減らすか、という目的で編み出されたものと言えます。
それどころか、宗教とか、国家とか、民族とか、貨幣が作られたのも、ほとんど全て、この三つの苦痛を減らすために作られたものなのです。
その戦いがいかに大変だったかが、第一章の冒頭でまず語られます。
そして、第一章の最後で、実は、その心配をしなくてよくなったという事実が明かされます。
考えてみれば、20世紀の後半までに、この三つはほとんど解決されてしまいました。
確かにまだ残ってはいるけど、限られた範囲でしか残ってません。
人類の歴史はすべて、この三つから逃れるための戦いだったけど、その目標ほほ達成され、戦いは終わってしまったのです。
終わってしまったら、僕たちは何を目標にしたらいいのでしょうか。
それまで、これら三つの苦労に対しては、最終的には神に祈るしかありませんでした。
それらが解決してしまった今、僕たちには神に祈ることが何もありません。
祈ることが必要なくなったということは、人間が神になったということもできます。
神になってしまった人間は、これから、どこにがんばりようがあるんでしょうか。
それを語っていきたいと思います。
『サピエンス全史』もそうでしたが、この作者の本は前半がとてつもなく面白くて、後半に行くにつれて、何が言いたいのかわかりづらくなっていきます。
だから、上巻・下巻、一気に読もうとしてもなかなか苦労する人が多いはずです。
そういう人のためにも、僕がおもしろい部分をかいつまんで解説します。
また、僕たちにはおなじみの「マンガやアニメやSF映画」を使ってのたとえ話もをふんだんに使って、直感的にわかるように解説していきたいと思います。
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ちなみに、前回のニコ岡田斗司夫ゼミ#247『中国で進む「評価経済社会」の波。 その現状と、来るべき未来を大解説』 の内容は
00:00 芝麻信用
07:34 団地金融
13:30 『ナニワの金融道』
18:26 もっとマナーの良い社会を
25:26 好感度ランキング
37:17 評価経済社会
46:10 拡大する芝麻信用
00:00 暴走する芝麻信用
08:57 Jスコア
16:23 『金と銀』
19:21 Qハウル童貞問題
25:06 Qタトゥー問題
34:28 日本にも芝麻信用は来る
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『となりのトトロ』と『もののけ姫』は同じ世界観で繋がった物語だった
トトロと乙事主に隠された “共通点” アニメ評論家が解説
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