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「【友達不要論と『幸福の「資本」論』 1 】幸福な人生の為の3つの資本」
そもそも、中学校や高校の時から、1人でいても平気なやつが、いわゆるクリエイターとして伸びて行くわけですし。
そうじゃない人に、こんな事を言ってもしょうがないんですよね。
なので、言っても無駄だから、最近は、僕も言わないようにしています。
なぜかと言うと「必要/不要」というのは、必ず「〇〇をするために~」という主体あっての言葉だからなんですよ。
まず、「いろんな生き方があるけれど、自分がこういう生き方をするために、友達は必要か? 不必要か?」というふうに制限しないと、変なことになっちゃうんですね。
「成功のため」とか、「クリエイターになるため」とか、いろんな言い方があると思うんですけど、そうやって条件を揃えた上で考えないと、ちょっとズレてしまいます。
彼が去年書いた『幸福の「資本」論』という本の中に、大変面白い指摘があったので、今日はこれをベースに「友達不要論」を考えてみたいと思います。
つまり、幸福な人生に必要なインフラストラクチャーというのを、“自由”、“自己表現”、“共同体の絆” という3つに定義しているんです。
そして、「自由というのは、金融資産の上に建っている。自己表現というのは、人的資本の上に建っている。共同体=絆というのは、社会資本の上に建っている建物である。だから、この土台がユルユルしていると、3つとも実現しない。この3つが自分が幸福になるための条件である」と続けます。
この辺を注意しなきゃいけないんですけど、「幸福とは、この自由、自己表現、人との繋がりの3つで構成されていて、このどれかが欠けていると “意識すると” 人は不幸を感じる」と言っているんです。
「欠けたら不幸になる」という意味じゃないんですよ。
「人的資本」と聞くと、ついつい「人との繋がりだ」って考えちゃうところなんですけど、橘さんの定義では「稼いで他人から評価を受けることが出来る=それによってお金を稼ぐことが出来る、自分自身が持っている能力」を指して人的資本と呼んでいます。
これは「自分の個人的資本」と言い換えてもいいですね。
そして、「人との繋がりを生み出す社会資本」というのは、家族や友達との人間関係だと考えてください。
そして、それぞれのパターンをピラミッド構造にした図を本の帯に載せるという、なかなかエゲツないことをしてるんですけども(笑)。
まあ、全てを持ち合わせた、リア充のさらに上を行く超充というパターンです。
ちなみに、『ウルトラマンエース』に出てくる怪獣のことを “超獣” って言うんですけど(笑)。
その1つ目が「財産はないんだけど、稼ぐ能力があって友達もいる」という “リア充” 。
次に、「財産はあるし友達もいるんだけど、稼ぐ能力がない」という “旦那” 。
「友達だけしかない」という “プア充” 。
橘先生の定義は、わりと正確で精密なんです。
なので、もう少し話を聞いてから自分の立ち位置を考えてください。
全て揃った “超充” というのは、この本の中で「現実にはありえない」と書いてあるんですね(笑)。
つまり、どれか1つでも手に入れられたら、もう上の層に上がれるわけです。
「超充というのは現実にはありえない。そして、貧困というのは、実は1つでも手に入れられれば、すぐに1段あがれる」というのがわかっていないから、みんな、この2つのパターンに惑わされてしまうんです。
そうではなく、「だいたいの人間はですね、この8つのパターンから2つを除外した6つの中に収まるよ」と書いてあります。
つまり、「持っているものを投資して、別の形にして利益を得るという循環が発生する」と言っているんですね。
……すみません、いちいち名前を覚えてないんですけど。
ZOZOTOWNの社長というのは、アイドルというか女優さんというか、そういう女の人と付き合ってるんですよ。
これまた、僕はあんまり興味のない女の子なので、名前をよく覚えてないんですけど。
なんだっけ?
なんか『エイリアン コヴェナント』か何かで、ヒロインの吹き替えをやって、やたらと評判が悪かった人ですよね。
……あ、剛力さんだ。下の名前は覚えてないです。
この本での解説に照らし合わせると、「ZOZOTOWNの社長は、金と地位を使って、見事、剛力さんと付き合っている」ということになります。
つまり、“金融資産” で得たお金で、たとえば「プライベートジェットを使ってロシアに行くデートをする」みたいに、お金を稼ぐ能力= “人的資産” をアピールして、男らしさを見せつけて、「アイドルとお付き合いする」という人間関係= “社会資本” を手に入れている。
自分が持っている資産を使って、別の形の資産を手に入れることをしている。
「足りない部分を、持っている資産を投資することで手に入れる」ということがこの考え方の面白いところです。
要するに、「人的資産しか持っていないから駄目」というのではなく、「人的資産を投資することによって、社会資産にしたり金融資産にすることが出来る」というのが、この『幸福の「資本」論』という本の考え方のベースになっているんです。
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