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「【ディズニーランドの基礎知識 3 】ハイテクには頼らない」
客船コロンビア号という船の中にあるんですけど。
客船コロンビア号って、すごいデカい、タイタニック号みたいな客船なんですけど、全長140mあるんですよね。
「何の意味もない140mもある本物の客船を、昔ながらの “リベット工法” で作る」という、メチャクチャなことをやってるんですけども(笑)。
「だったら、70mで」と言っても、「いや140m」って、全然、譲ってくれなくて、結局、140mのサイズのものを作っちゃったんですけども。
一度、『すべらない話』で千原ジュニアが、「ディズニーシーのタートルトークすごいですよ! 全然スベり知らずで、客が言ったことを受け取って喋ってドッカンドッカン受けてるんですよ!」と話したことで、YouTubeとかでも有名になったんですけども。
僕も、千原ジュニアの話を聞いて、「面白いな」って思って行ってみたんですよ。
この亀というのは、暗い会場の中でお客の反応を見るんですよね。
「お客さんがこんな顔してる」とか、「ちょっと手を挙げた」とか、「こんな帽子被ってる」っていうのを全部、カメが拾って喋ってくれるんです。
だから、「いろんなところに隠しカメラがあって、離れたところにいる俳優さんがアドリブで演技しているんじゃないか?」っていうのが、ほとんどの人の考え方なんですけども。
ディズニーっていうのは出来る限りライブでやるし、出来る限り故障しないシステムっていうのを作るんですね。
「そうだろうな」と思って、僕、タートルトークに行った時、出来るだけ真ん中辺りに座って、スクリーンの真ん中をずーっと見つめてたんですよ。
で、「さあ、じゃあ、次は誰に聞こうかな」とカメが言った時に、「俺のこと見えてるよね?」っていうふうに軽く頷いたら、もちろん俺を当ててくれて、「名前はなんていうんだい?」「……斗司夫って言います」ってことで、一通りやり取りをしたんです。
カメラでもなんでもない。
裏に人が居る。
そういうふうに、「変にテクノロジーを入れずに、お客さんと演技をするキャストというのを直に近づける」っていうのが、ディズニーのやり方なんですよ。
この仕掛けについても「どうなってるんだ?」と不思議になるんですけども。
そうすると、ガラスを通して見ているものだから、まるでそこに半透明の幽霊がいるように見える。
これは、パフュームのライブとかでも使われています。
まあ、パフュームは、もっとハイテクな感じで使ってるんですけど。
基本的にはこれなんですよ。
つまり、ホーンテッドマンションというのは、僕らがゴンドラに乗ってガーッとコースを進んで行く時に、ゴンドラの真下に並べられた動く人形に明かりを当てて、ガラスに反射させて見せているだけなんですよ。
それだけの、すごく単純な仕掛けなんです。
決してハイテクに頼らない。
このホーンテッドマンションだって、こうやって作っているおかげで、幽霊達の服とか衣装とかもすぐに変えることができるんですよ。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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