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「【レディ・プレイヤー1公開記念】原作小説『ゲームウォーズ』のSF設定大紹介!」
「SF小説を読もうよ」という話。
先週ずっと読んでたのが、これ『ゲーム・ウォーズ』。
読んだ方は、どれくらいいるのかな?
これはアメリカの筋金入りのオタクが書いた、日本カルチャーへの熱いオマージュ入りの小説です。
どんな話かというとですね、2041年が舞台です。
その時代、“オアシス” というシステムが世界中で動いている。
アメーバピグみたいなもんだといえばいいのかな。
オアシスの中にログインする人は、仮想ゴーグルをつけて、仮想データグローブをつけてログインします。
そうすると、そのオアシスの中にあるものは本当に触れるし、360度の視界で、その通りになっているという世界なんですよ。
だから、アメリカ国家から国民全員に、オアシスの機械が支給されているという設定です。
国民全員が、そのオアシスのログインIDを持っている。
主人公はそこで学校に通っています。
オアシスの学校には、成績がいいから行けたんですよ。
小学校の時からオアシスの学校に行けたことが、主人公の最大の喜びです。
オアシス内の学校では、全員がヴァーチャルキャラクターなんですが、学生の間は人種と年齢、性別は実際の自分と同じにしなきゃ駄目なんです。
そいつが居る事は分かるんですが、そいつが自分を殴ったりしても全くその動きが見えないんです
。
それがミュートです。
ミュートしていることは相手にも通知されるんだけども、そいつの言ってることを一生 聴かなくてもいいから、相手にミュートという事が知られても平気なんです。
「本当に僕はオアシス学校に転校できて良かった」って主人公が言ってるんですよね。
それは世界中の人が見たフィルムです。
そしてのちにも、多分人類の歴史上、最も再生されて研究され尽くされる5分間の動画になります。
昔、アタリが作った『アドベンチャー』という迷路ゲームがある。
そのゲームの中には、不思議なことがある。
昔のアタリ社のゲームだから。
すると、ウォーレン・ロビネットという開発者の名前が出てしまう。
それは作った人間が予め自分の名前というのを知って欲しいと思ったので、イタズラ心で仕掛けた、隠したものだった。
イースターエッグって、日本人にはあまり知られていないアメリカの習慣です。
卵とかに絵を描いて、いろんなところに隠す。
見つけたら、わーって喜ぶという、キリスト教の不思議な習慣です。
ヒントのキーは3つ。
この3つのキーは後ろに行くにつれて探すのが難しくなる。
この3つのキーを隠した。
皆頑張ってくれと。
それから世界中は、パニックになって、イースターエッグ探しが始まるんです。
あと日本の日本の映画や特撮アニメとかも大好きだった。
80年代カフェがそこら中にできてきて、『ファミリー・タイズ』とかそういう話題がガンガン通じるようになって(笑)、
もうね『トランス・フォーマー』を、人類全員が知っているどころか、『メカニコング』も皆知ってる。
それって、あの1970年代に東映が作った『スパイダーマン』という実写ドラマの中に出てくる巨大ロボットです。
それが、レオパルドンというんですけども。
それが中心キャラとして出てくるぐらい(笑)、物凄い80年代オタク文化丸出し。
それをいかに解釈して見つけていくのかっていう話なんですよ。
そっから先は、ガンター達のSNSで情報交換とかするようになります。
お互いに「こうじゃないかな?」という情報はあるんだけど、まだ誰も最初のカッパーキーすら見つけることが出来ないんです。
毎年毎年ハリデーの命日になったら、「今年もカッパーキーは見つかりませんでした。ハリデーの遺産なんて本当にあるんでしょうかね。」と、ニュースで流されるようになって、ガンター達の集まりがTVとかニュースで公開されて、皆それを見てせせら笑っているという状態が、何年も続きます。
主人公はそのガンターの1人の男子です。
自分自身はデブで顔が吹き出物だらけなんだけど、オアシス内では割とすらりとしてて顔もきれいな状態。
でもハリデーの研究は人一倍やってるつもりの高校生なんですよ。
そのカッパーキーを見つけた時の経緯が、再現ドラマとか映画にもなったし、カッパーキーを見つけたヤツの自伝、伝記小説みたいなのもいっぱい出たし、伝記映画もいっぱい作られた。
でも真実を知っている人は殆どいない。
僕が最初にカッパーキーを見つけた男の子だった。
純粋な状態で見えるんです。
映画のように、わかりやすく崩したり、薄めたり煮込んだりしていないのです。
「本当にビジネスで成功したかったら、特に新しいビジネスで成功したかったらSF小説を読んだ方がいいよ」、と僕は前から言っています。
これは自分の趣味ぬきで本当にそう思うんですよ。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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