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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/04/10
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今回は、ニコ生ゼミ4月1日(#224)から、ハイライトをお届けいたします。

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 庵野秀明の映像テーマは “破壊の中に見える本質”

 今回、『エヴァンゲリオン』を語っていこうと思うのですが、テーマではなく、“映像表現” という切り口から『エヴァンゲリオン』を読もうと思います。

 なぜかというと、僕も今更『エヴァンゲリオン』のテーマについて語ることなんてないし、正直言って、あんまり興味がないんですよ。

 それよりは、「宮崎駿の食事シーンはなんであんなに美味しそうに見えるのか?」というのと同じように、「庵野秀明の破壊シーンは、なんであんなにカッコいいんだろうか?」というところに焦点を当てたいんです。


 ジブリアニメ、特に宮崎駿の食事シーンというのは、本当に美味しそうですよね?

 なぜかというと、宮崎駿 自身に「アニメーションというのは “実感” を伝える装置だ」というテーマがあるからです。

 つまり、「自分が何かを食べて美味しかった」とか、「自分で山を登ってシンドかった」とか、そういった自分で体験した時の感覚というのを正確に伝えるものだというふうに、アニメを定義しているからなんですよ。


 それと同じように、庵野秀明が生み出すカッコいい破壊シーンというのも、同じように「壊れる瞬間こそが、最も美しい」と庵野秀明が思っているからこそカッコいいんですよね。

 庵野秀明 自身の中に「壊れる様を見せることで、その本質が明らかになる」とか、「人というのは、それが壊れる瞬間にこそ、その存在を実感できる」というテーマを持っているから、表現がそちらの方に行くんです。


 たとえば恋愛描写で言うと、宮崎駿は “他人を好きになった時の気持ち” というのを描きたいと思う作家なんです。

 それに対して、庵野秀明というのは「他人に裏切られた時に初めて、その人をどんなに好きだったのかがわかってツラい」というような、“壊れることによって生まれる実感” というのを伝えようとする。


 この2人の作家の方向性の差はそこにあるし、だからこそ、庵野秀明の破壊シーンというのはいつも美しいし、血を流すようなシーンだったとしても、僕らは見たくなっちゃうわけですよね。

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