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「“エヴァの正体はシンジの母親” という構造は第1話から予告されていた!?」




ここで、「あ! このロボットの顔は、実は仮面であって、その奥に素顔があるんだ!」というのがわかるようになっているんですね。

実は、「仮面の奥には生物的な顔がある」という衝撃的な事実を、オープニングの時点で見せちゃっているんです。
つまり、「守ろう」という良さもあれば、母性として取り込んでしまって「自由にさせないようにする」という悪さというものもある。
いや、そんなことはないです。
たぶん、今、50歳以上のSFファンは、俺のこの話を聞いて頷いていると思いますよ。
「そりゃ、そうに決まってるよ」って(笑)。

これがジュノーンの顔だと思われていたんですけども、表面の仮面が剥がれたらその中には素顔があったという、かなり衝撃的なシーンがあるんですよね。


さらには、「仮面を剥がれて壊れてしまい、もう動けないはずのロボットが、ひとりでに再起動して動き出す」というシーンも、ここに描かれています。
おそらく、この辺りの強いイメージというのが『エヴァ』に影響を与えていると思うんですけども。
こういうことからもわかる通り、1つの映像作品を作り上げるということは、それ以前からある、いろんな文脈を辿っていくのと同じようなことなんですよ。
僕なんかは、「いや、そんな高級なもんじゃねえよ」って思うんですけどもね(笑)。
だから、やっぱりバトンタッチして、次の世代、次の世代へと伝えられていくものなんですね。

『約束のネバーランド』という漫画がありまして、その中に出てくる “鬼” という存在が出てきます。
この鬼も、「お面を被っていて、その奥に不気味な目がある」というふうに描写されているんですね。
つまり、今、『約束のネバーランド』に引き継がれているわけです。
『ファイブスター物語』で出てきた「ロボットの顔の奥に実は素顔がある」というアイデアが『エヴァンゲリオン』になった。
そして、現代では、それが、人間サイズで喋る鬼という存在に変わって『約束のネバーランド』の中に出てくるという流れになっています。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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