岡田斗司夫の毎日ブロマガ「カワンゴ引退は、適材適所でありましょう」

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岡田斗司夫の毎日ブロマガ　2018/01/01

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今回は、ニコ生ゼミ12月24日(#210)から、ハイライトをお届けいたします。

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　「カワンゴ引退は、適材適所でありましょう」

　カワンゴ引退について。

　ドワンゴの川上さんがニコ生関係のトップを引退したっていう話ですね。

　もうそんなに川上さんが、かつて信じていたニコ生の文化圏っていうのを、たぶん彼が信じられてないと思うんですよね。

　そうじゃなくて、普通のテレビ局みたいな事を始めてしまって、そっちの方に目が行ってしまっている。

　普通の報道番組というか、そういうのを作るほうに目が行っているように僕には見えるんで。

　で、どちらかっていうとニコ生の文化圏ですか。

　つまり、生主がいて、見ている人がいて、プレミアム会員がいてっていう。

　ここの中に一つの文化があって、これが一つの“村”と言ってもいいし、“都市”なんだというふうに信じてるのって、もう現役でここに立って話している人か、自分の身銭を切って見ている人だけなんですよね。

　で、もうトップの人が、そういう事を信じられなくなってしまったと。

　でも、たぶんトップじゃないドワンゴの中堅ぐらいの人は、まだまだまだまだ信じてる。

　だから、この仕事をやってくれてるんだと思うんで。

　川上さんが いなくなった事に関しては、信念が無くなっちゃったか、もしくはズレちゃったから、いなくなったのは適材適所でありましょうて。

　僕らにとっても、いい事だと思うんで。

　だからといって、次に誰が入るのかっていうのも、まぁ、分からないですね。

　それは、今の環境を、たとえば音を良くするとか、絵を良くするとか、色んな方法はあるんでしょうけども

　やっぱり、僕にとって“見えているもの”っていうのは、「いかに自分の番組を面白くするのか」とか、「役に立つようにするのか」っていうのだけですね。

　今のドワンゴ全体が向かっている方向ですか。

　たとえばアイドル的な生主を作ったり、ゲーム実況みたいなので、次々と瞬間人気が沸騰しているような番組を作って、それで一万人とか二万人ぐらいの有料会員が出来る人を育ててっていうやつも、僕の性には合わないですし。

　「それはもう諦めて、普通の一般放送みたいにしちゃおうよ」「テレビ局の小さいやつになろうよ」というのも、あまり僕に向いている方向とは違うんで。

　この“場”がね、どこまで維持されるのかだけが、僕の関心ですね。

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