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あの時に来たのは8人くらいだったかな。
それで話を聞いたんですけど、正直に言って非モテの方が圧倒的におもしろかった。
非モテオフの場合、「彼氏がいない」「彼女がいない」という時、本人による「なぜ出来ないのか」という説明がある。
その説明が「その他の人間が納得できないレベル」なのか、「そりゃそうだわ!」と納得できるレベルなのか、というのがある。
それに対してどうしたらいいのか。
あなたはどう思うのか。
まわりの人はどう思うのか。
僕はどうしたらいいと思うのか。
それらが全部違うんですよ。
ところがモテオフ会の場合は、「そうなんですよ、あっはっは!」で終わってしまう。
つまり現状を変える気がない。
それどころかその場を“モテるやつらが集まる、楽しいミーティングルーム”にしてしまう。
「それは俺は、いらないな」と(笑)
なので、今後の開催は考えてません。
「彼氏や彼女が何人もいるから出てくる難しい悩みがあって、それをどう解決するか」というような建設的な方向へ行かないんですね。
1人の人としか恋愛、結婚しないことをモノガミーと言い、複数の人と恋愛・結婚する人のことをポリガミーと言います。
そのポリガミーの会にも行ったんですけど、そこもなんか違ったんですね。
みんな自分の特殊例しか押さえてないんです。
ポリガミーの場合、「僕たちは結婚しているけど、お互い別の彼氏・彼女がいます」という話をします。
それは、この二人にしか適応できない話になってしまう。
これを一般的にするという、俺の発想にならないんですよ。
彼らが考えてるのは、「どうしたら、これを友達にわかってもらえるか」とか、「親に理解してもらえるか」とか、そういうパーソナルな話。
僕が考えてるのは、1対1恋愛というのが、歴史的に見て、どのくらい正当性があるものなのか。
あと、1対1の婚姻関係は、どの時代ならフィットするけど、どうなったらフィットがずれてくるのか。
特に、今は女性も働いてお金が稼げるという、人類の中でもわりと珍しい状態。
なので、どの豊かな時代を見れば似たような例が見つかるのかなと思って、本気でさがしているの。
だけど、見つからない。
19世紀までで、豊かな社会って、あるにはある。
ですけど、だいたいそれは奴隷労働によって作られている。
今の日本社会みたいなのって、奇跡みたいなものなんです。
それが今後どうなるのか興味があるんですけど、なかなか落としどころが見つからない。
だから僕は、自分の実体験とか、モテる人がいれば、そのつど聞いたりして取材してます。
でも、聞いても、「金持ちだからモテた」とか、「イケメンだからモテた」とか、その人にしか通用しない特殊例ばかり。
僕は答えを探しているままなんですよね。
コメント
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へぇ~なんか面白い記事でした。
現状を変える気がないし楽しいミーティングみたいになるってことはモテない自分をそれなりに楽しんでいるってことなのかなぁ