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「『異世界に転生してアニメを作る』っていうラノベ、誰か書いてくれないかなあ?」
投稿サイトはすごいですよ。
“異世界映画館”もちゃんとあるし。
「まさか、“異世界コミケ”はないだろう」と思って探したら、pixivにちゃんと漫画があったんですよね。
「先週 言ってた“異世界模型屋”はあった?」(コメント)
今週もなかったです。
そういうのは、俺が調べた限りではありませんでした。
そういう意味では、そもそも普通の芸能界モノを描こうと思っている人が、あまりいない。
だから、異世界芸能界モノを誰も描かないと思うんですよ。
エルフとかいろんな種族を使って芸能界モノを描くというのは、ある種の切り口になると思うんですけども。
もし俺が異世界のアニメスタジオモノを描くんだったら、絶対に主人公はずーっとアニメとか漫画とかをそういうのを見てたヤツにしますね。
転生した先で「自分は何も能力を持ってない」と思ってたら、実は、膨大なアニメとかの知識があった。
「じゃあ、転生した先で『ナウシカ』を作ろう!」みたいな話とか、あとは『シン・ゴジラ』を作る話とか、やればいいのに。
そしたら、敵の魔法使いが、なんかの魔法で、自分の作った映像をそのまんま海賊版DVDみたいなものに移し替えて販売して、それを取り締まる話とか、いくらでも膨らませることはできるのに。
中世以前の文明というのは“抒情詩”みたいな「英雄がこんな苦労をしました」という苦労話か悲劇みたいなものはあるんですけど、それ以上の“ビルドゥングスロマン”というような「主人公が成長して~」っていうのは、知らない。
つまり、それを知っているというだけで、実は異世界では“チート”なんですよ。
なので、悲劇と英雄譚しか知らないような国民に、異世界でジャンプを創刊することで、努力・友情・勝利を教えて、巨大な民主国家を作る。
まあ、ジャンプじゃなくてアニメでもいいんですけど。
そうやって、努力を知らずに奴隷労働から逃げて怠けることばかり考えたり、もしくは友情というものを知らず「そういうのは騎士のものだ」と思ってたり、勝利の味を知らない人たちに、その快感を教えるというストーリーは、なかなかアリだと思うんですけどね。
これについての詳しい話は後半の裏放送でやります。
タイトルを知っている人は多いと思うんですけど、分厚い完全翻訳版を読んだ人っていうのは、なかなかいないと思うので、ちょっと細かく説明しようと思います。
いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/09/20
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「『異世界に転生してアニメを作る』っていうラノベ、誰か書いてくれないかなあ?」
本当に「僕も“なろうサイト”に異世界モノの小説というのを書いてみようかな?」って考えたような話は、もうほとんど誰かが書いてるんですね。
「“異世界テーマパーク”を書こうかな?」って思ったら、そんな話はすぐに見つかった。
「じゃあ、“異世界書店”ないだろ?」と思ったら、異世界書店もちゃんとある。
「だったら“異世界キャバクラ”は?」って思って探したら、やっぱりちゃんとあったんですよ。
「じゃあ、“異世界書店”ないだろ?」と思ったら、異世界書店もちゃんとある。
「だったら“異世界キャバクラ”は?」って思って探したら、やっぱりちゃんとあったんですよ。
投稿サイトはすごいですよ。
“異世界映画館”もちゃんとあるし。
「まさか、“異世界コミケ”はないだろう」と思って探したら、pixivにちゃんと漫画があったんですよね。
「先週 言ってた“異世界模型屋”はあった?」(コメント)
今週もなかったです。
他にも、探したけど見つからなかったのは、さっきコメントにも出てたんですけど「剣と魔法の世界で王に雇われてアニメを作る」という“異世界アニメスタジオ”はなかったです。
薄い水晶版の中に二次元妖怪を直に召喚して、魔法の光で夜空にバーッと自分の作ったアニメを投影したら、王国のみんなが「おおーっ!」と見る、というような話は見当たらないですね。
薄い水晶版の中に二次元妖怪を直に召喚して、魔法の光で夜空にバーッと自分の作ったアニメを投影したら、王国のみんなが「おおーっ!」と見る、というような話は見当たらないですね。
あとはね、“異世界芸能界モノ”もないです。
芸能界モノっていうのはつまり、異世界でAKBみたいなグループや、『アイカツ』みたいなことをやるっていうものなんですけど。
芸能界モノっていうのはつまり、異世界でAKBみたいなグループや、『アイカツ』みたいなことをやるっていうものなんですけど。
そういうのは、俺が調べた限りではありませんでした。
・・・
なぜないのかというと、……これは、特に「なんで、異世界アニメスタジオがないのかな?」って考えてて思ったことなんですけどね。
たとえば、異世界グルメモノというのは、もともとグルメモノを書くのが好きだった人が「最近、異世界が流行りだから異世界でやろう」という感じで書いてると思うんですよ。
もとからそれが好きで、その世界のモノが書ける人っていうのが書くものだと思うんですけども。
たとえば、異世界グルメモノというのは、もともとグルメモノを書くのが好きだった人が「最近、異世界が流行りだから異世界でやろう」という感じで書いてると思うんですよ。
もとからそれが好きで、その世界のモノが書ける人っていうのが書くものだと思うんですけども。
そういう意味では、そもそも普通の芸能界モノを描こうと思っている人が、あまりいない。
だから、異世界芸能界モノを誰も描かないと思うんですよ。
エルフとかいろんな種族を使って芸能界モノを描くというのは、ある種の切り口になると思うんですけども。
・・・
あとは、アニメスタジオモノを描いてないのが意外で。
もし俺が異世界のアニメスタジオモノを描くんだったら、絶対に主人公はずーっとアニメとか漫画とかをそういうのを見てたヤツにしますね。
転生した先で「自分は何も能力を持ってない」と思ってたら、実は、膨大なアニメとかの知識があった。
「じゃあ、転生した先で『ナウシカ』を作ろう!」みたいな話とか、あとは『シン・ゴジラ』を作る話とか、やればいいのに。
そしたら、敵の魔法使いが、なんかの魔法で、自分の作った映像をそのまんま海賊版DVDみたいなものに移し替えて販売して、それを取り締まる話とか、いくらでも膨らませることはできるのに。
・・・
これを書く上でのポイントは、“フィクションの知識”っていうのは、この世界にいたら何の役にも立たないものが、異世界では無敵要素として使えるということだと思うんですね。
つまり、異世界にスマートフォンを持って行ったら、それだけで英雄になれるのと同じように。
つまり、異世界にスマートフォンを持って行ったら、それだけで英雄になれるのと同じように。
なぜなら、中世のような世界にある物語っていうのは、悲劇と英雄譚くらいしかないんですよ。
いわゆる“ファルス”と言われるような喜劇みたいなものが出てくるのは、わりと進んだ文明だけなんです。
いわゆる“ファルス”と言われるような喜劇みたいなものが出てくるのは、わりと進んだ文明だけなんです。
中世以前の文明というのは“抒情詩”みたいな「英雄がこんな苦労をしました」という苦労話か悲劇みたいなものはあるんですけど、それ以上の“ビルドゥングスロマン”というような「主人公が成長して~」っていうのは、知らない。
つまり、それを知っているというだけで、実は異世界では“チート”なんですよ。
なので、悲劇と英雄譚しか知らないような国民に、異世界でジャンプを創刊することで、努力・友情・勝利を教えて、巨大な民主国家を作る。
まあ、ジャンプじゃなくてアニメでもいいんですけど。
そうやって、努力を知らずに奴隷労働から逃げて怠けることばかり考えたり、もしくは友情というものを知らず「そういうのは騎士のものだ」と思ってたり、勝利の味を知らない人たちに、その快感を教えるというストーリーは、なかなかアリだと思うんですけどね。
・・・
そんなことを妄想してたらですね、すでに130年前に、俺が今、言ったことをそのまま書いてた作家がいたんですよね。
作者の名前はマーク・トゥエイン。
『トム・ソーヤの冒険』を書いたアメリカの国民作家です。
作者の名前はマーク・トゥエイン。
『トム・ソーヤの冒険』を書いたアメリカの国民作家です。
これ、『アーサー王宮のヤンキー』という本なんですけど。
これ、本当にすごい話なんです。
これ、本当にすごい話なんです。
これについての詳しい話は後半の裏放送でやります。
タイトルを知っている人は多いと思うんですけど、分厚い完全翻訳版を読んだ人っていうのは、なかなかいないと思うので、ちょっと細かく説明しようと思います。
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