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今回は、ゴチック大聖堂がブームになった原因の一つ“マリア信仰”ついて話します。
今回の記事はニコ生ゼミ6/11(#182)より一部抜粋しました。
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「男性宗教より女神でしょ。 キリストより人気だったマリア信仰」
ゴチック建築によって建てられたゴチック大聖堂がブームになったのは、いくつかの理由があります。
そのうちの一つが“マリア信仰”ブームです。
ノートルダム大寺院の入り口の上には、真ん中にキリスト像があります。
そしてキリストの両横には、キリストの次に偉い人がいるんですけども、向かって左側にいるのがマリア様なんです。
キリストを生んだお母さんですね。
マリア信仰というのは、正統と認められて公式に教義になったのは1854年の19世紀の半ばなんです。
それまでは非公認か弾圧されてたんですね。
それぐらい、キリスト教というのは男性宗教なんです。
でもヨーロッパの農民は森信仰ですから、女神様が大好きなんですよ。
でもキリスト教は、女神信仰をすべて否定してたんですね。
なので中世では、キリスト本人よりもマリア様の人気の方が高かったんですね。
キリスト教って、まるで救いが無くて、キリストに祈るだけムダなんですよね。
神は予定調和だから、救う人も決まってる。
でもマリア様はキリストのお母さんで、オマケに聖人なんですよね。
なので、みんなマリア様に祈るようになってしまった。
マリア様に祈ったら罪を許してくれるから。
“ノートルダム”っていうのはフランス語で「我々の女性」という意味で、マリア信仰の為に作られた寺院の事はすべて“ノートルダム”と言うんです。
そしてマリア信仰は行き過ぎて、マリア様のお母さんのアンナに対する信仰にまでなってしまいます。
アンナと旦那さんのヨアヒムは、すれ違いで離れ離れになったけど、のちに偶然ばったり出会ってキスをするんです。
するとアンナは、マリアを妊娠する奇跡が起きるんです。
この辺、処女でキリストを生んだマリアの奇跡よりは少し弱いんですけどね。
でも、そんなキリストに繋がる聖なるコンボが起きるんですよ。
これはもちろんカソリックは公認してなくて、あとでローマキリスト教会からメチャクチャ怒られる。
だけど当時のパリはイタリアから見たら田舎だったので、気づかなかった。
そして、後でイタリアから修道士や学者が来てノートルダム寺院を見て激怒するんですね(笑)。
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