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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/06/18
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おはよう! 岡田斗司夫です。
今日は6月17日に朝日新聞に掲載連された『悩みのるつぼ』をお届けします。
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相談 「姉の束縛から脱したい」
実家で、母、姉、子供(7歳)と同居する40代のシングルマザーです。
諸事情で実家を出たくても難しい状況です。
2歳上の姉のことで悩んでいます。
姉はおせっかいなほど思いやりのある人です。
ただ、ちやほやされてきた私と比べられて育ったせいか、自分に自信がなく、未婚で、おそらく恋愛経験もありません。
中学の頃より、私にボーイフレンドの影があると、猛烈に機嫌が悪くなっていました。
私が30歳の頃、結婚、出産、離婚をする間の3年ほども、完全に無視されていました。
現在も子供の面倒もよく見てくれ、感謝しきれないくらいなのですが、私の恋愛関係に関しては相変わらずで、私に男性の影を見ると、陰険な態度が続きます。
相当なストレスです。
私は恋愛を含め、姉の幸せを願っています。
でも、姉の機嫌を気にして恋愛や婚活をする気力も機会も失い、このまま生きていくのかと思うと、恨めしく怖いのです。
もちろん、子供のことを考えていますが、恋愛は生きがいで、ここを充実させないと生きる気力が出ません。
以前、このことで姉と口論になった際、「子供のためにも再婚したい」と言うと、「結局自分のためやろ」と言われました。
もちろん、自分の幸せのためもあります。
それのどこが悪いのでしょう。
どうしたら、この状況を打破できるか、岡田さんに教えていただきたいです。
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【岡田斗司夫の回答】
あなたの視点から見ると、問題は「姉の束縛」にあります。
恋愛が生きがいのあなたにとって、姉は詮索好きでわずらわしく、でも子どもの面倒を見てくれる便利な存在なので拒否しきれない。
実家を出ちゃえば問題解決なんだけど、出れない理由は「7才の大きな子ども連れではねー」というあたりじゃないですか?
この視点で私が情況をかってに整理しちゃうと、あなたを束縛してるのは姉では無く「子ども」です。
姉に子どもの面倒を見てもらってるから、恋愛活動を隠さなくてはいけない。
1人で育児できないので、実家から出られない。
もう7才なので、子どものことを男性に切り出しにくい。
「だから子どものためにガマンしなさい」と答えるのは簡単ですが、人生相談を受けたからには、私は徹頭徹尾百パーセント、あなただけの味方です。
なのであなたの利益だけを最優先で答えます。
あなたの短期的利益で考えると「子どもと実家を捨てて、男の家に転がり込んで、以後も恋に生きる」がベストに思えます。
誰に否定されても、自由に生きたいという自分の本音を殺せるはずがありません。
罪悪感に悩むフリはやめて、さっさと本音で行動した方が楽だし効率がいい。
しかしこれは「短期的利益」です。
リスクも考えていないし、「そうすれば10年後、どうなるのか?」という長期的な損得計算も入ってません。
では、あなたの長期的利益で考えるとどうなるのか?
いまは負債に感じている姉の束縛も、長期的に考えると「育児という義務・負担の半減」「母親の老後を看取る」という大きな運用益をもたらしてくれます。
恋愛にジャマな大きな子どもも、あと10数年で自立して、あなたの生活保障の一部になります。
恋に生きる、とは「恋愛以外の人間関係を捨てて、自分勝手に生きる」という意味です。
実現するには最低限、自活して他人に頼らない収入なり生活能力が必要です。
あなたに自活能力が無いなら「恋愛は生きがい」は無理っぽい。「恋愛は趣味」がちょうどいい生き方でしょう。
恋愛利益だけを最大化すると破綻します。
ミニマムな恋愛利益は確保しつつ、総合運用益の最大化を目指しましょう。
具体的には「姉のイヤミがガマンできる限界線でのデート」ですね。
中学生みたいで恋愛の原点に戻って、ステキじゃないですか?
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みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
だから僕は、質疑応答が大好きです。
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企画編集:のぞき見のミホコ(FREEex)
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