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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/11/20
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おはよう! 岡田斗司夫です。

僕はトランプを評価しますけど、彼が一年以内に暗殺されるか弾劾裁判にかけられる確立を5割と考えています。

弾劾裁判の罪状は、何でもかまいません。

なぜかと言うと、今、アメリカに起きている事は『シビル・ウォー(市民戦争)』だからです。

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「シビル・ウォー2発生!?実は戦争だった大統領選挙」

 
 本来、アメリカは民主国家として南部国家と北部国家に別れるべきだったんですね。
 それを一つの国家にしたのが南北戦争(シビル・ウォー)です。

 南北戦争とは何だったのか?
 それは、南部の農民の国と北部の工業の国が、ぶつかった戦争でした。

 南北戦争というと、日本の学校では「奴隷制をめぐった戦争」と習います。
 ですけど、正しく言えば「農業を中心とした奴隷制の南部の国」と、「工業と貿易を中心とした北部の近代経済国家」との、思想がぶつかった戦争なんですね。

 本来、南北戦争は「南部アメリカ」と「北部アメリカ」という、二つの国に分かれてもよかった戦争だったんです。

 それが「国家としての考え方は違っても、同じアメリカ人だよね」という理念の上で、「ユナイテッド・ステイツ(一つの国)」を選んだ。
 決して「ディバイド(分裂)」を選ばないのが、アメリカのその時の考え方であり、今の考え方なんですよ。

 実は今回のアメリカ選挙は、戦争の無い内戦だったんです。
 アメリカの第二のシビル・ウォーだったと僕は読んでいます。

 なので、「南部のトランプ・ランド」対「北部のヒラリー・ランド」と言ってもいいんです。

 トランプは自由貿易をうたっているから、昔の南北戦争とはズレがあるんですけどね。

 閉鎖されたアメリカの繁栄を国是とするトランプ・ランドと、これまでのオバマ経営を踏襲して、アメリカ国内の貧富の拡大を認めてしまうヒラリー・ランドの考え方の対立ですね。

 本来は、内戦が起こっても当然だった。
 それを選挙程度で片付けちゃったから、今は内戦に近い暴動が起こってるんです。

 でも、これも収まっていくと思うんです。

 昔の南北戦争の争点が奴隷制だったのに対して、今回の南北戦争の争点は、アメリカ国内の格差(グローバリゼーション)を“是”とするか“非”とするかなんですね。

 昔は北部のヒラリー・ランドが勝ったんだけど、今回は南部のトランプ・ランドが勝ってしまった。

 なので、今後は本格的なアメリカの改変が始まります。

 その改変をアメリカ国民が拒否すれば、トランプは弾劾裁判に掛けられるか、暗殺されるでしょう。

 でも、もしもトランプが4年の任期を全うする事が出来るのであれば、僕らは歴史上に無かった南部アメリカ(トランプ・ランド)の実現を見るのではないかと思います。


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