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おはよう! 岡田斗司夫です。
東京の大物SFファンはそう言い放った。
「困るなぁ。SF業界の慣例を知らない者にひっかき廻されちゃあ」
小さいイベントでもやってろ?
ようし、やってやる!
本家のSF大会よりおもしろいイベントにしてやる!
内容もアピールに乏しかった。
SF大会は公認イベントだから安心感もある。
有名なSF作家も大勢参加する。
どちらか一方に参加するなら、誰もがSF大会にするだろう。
負け惜しみを言わせてもらうと、内容的には健闘したと思う。
参加者からの評判も上々だった。
名古屋SF大会が例年と変わらぬマンネリプログラムで不評だった分、業界内で僕たちの地位は上がった。
八十万円。
学生にとっては笑い事ですまない金額だ。
僕は親に頭を下げ、借金を申し込んだ。
返済方法は実行委員会メンバーで話し合い、一人十万円と決めた。
大赤字のSFショーはひとつだけ遺産を残してくれた。
「あいつら、やるじゃないか」という業界での評価だ。
僕たちは来年度の日本SF大会の開催権を勝ち取り、「81年は大阪SF大会 DAICON IIIで」とぶちあげた。
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いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
番組内で取り扱う質問はコチラまで!
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2016/08/19
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おはよう! 岡田斗司夫です。
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◆岡田斗司夫の最終ビジネス(3)
「SF大会、名古屋で決まったよ」
東京の大物SFファンはそう言い放った。
「困るなぁ。SF業界の慣例を知らない者にひっかき廻されちゃあ」
大会の開催地はSFファングループ連合会議という組織で討議され、開催地を選定するという。
そんな情報どこにも書いてなかったけど、それぐらいは”伝統あるサークルに属していれば”知っていて当然の常識だそうだ。
そんな情報どこにも書いてなかったけど、それぐらいは”伝統あるサークルに属していれば”知っていて当然の常識だそうだ。
「もう会場まで押さえたの?困った人たちだなぁ。とりあえず小さいイベントでもやりなさい。それが成功したら考えてもいいよ」
肩を落として大阪へ帰った僕たちを待っていたのは、SF研OBたちの猛烈なお説教だった。
後輩のしつけもできないのか、と東京ファンから散々、イヤミを言われたらしい。
後輩のしつけもできないのか、と東京ファンから散々、イヤミを言われたらしい。
この一連の屈辱や復讐心が僕たちに火をつけた。
小さいイベントでもやってろ?
ようし、やってやる!
本家のSF大会よりおもしろいイベントにしてやる!
翌月のSFマガジンに僕は謝罪告知を出し、同時に「大阪でSFショーを開催します!」と宣言した。
開催日は名古屋SF大会の一週間前。戦いのゴングは鳴った。
開催日は名古屋SF大会の一週間前。戦いのゴングは鳴った。
・・・と書くと格好いいが、現実は厳しかった。
まず参加者が集まらない。
ひと夏に二回のSFイベントは多すぎる。
しかも名古屋SF大会の一週間前だ。
ひと夏に二回のSFイベントは多すぎる。
しかも名古屋SF大会の一週間前だ。
内容もアピールに乏しかった。
SF大会は公認イベントだから安心感もある。
有名なSF作家も大勢参加する。
どちらか一方に参加するなら、誰もがSF大会にするだろう。
それにしても、七百名収容の会場で参加者たった百四十名は予想外だった。
舞台から見下ろすと、ほとんどが空席。本当にガラガラという印象だ。
舞台から見下ろすと、ほとんどが空席。本当にガラガラという印象だ。
負け惜しみを言わせてもらうと、内容的には健闘したと思う。
参加者からの評判も上々だった。
名古屋SF大会が例年と変わらぬマンネリプログラムで不評だった分、業界内で僕たちの地位は上がった。
しかし、それ以上に僕たちには膨大な赤字が残された。
八十万円。
学生にとっては笑い事ですまない金額だ。
僕は親に頭を下げ、借金を申し込んだ。
返済方法は実行委員会メンバーで話し合い、一人十万円と決めた。
とはいえ、みんなにとってSFファン活動は単なる趣味だ。
十万円なんて大金、払いたくないに決まっている。
現実問題として、返さなくても誰も困らないのだ。
僕以外は。
結果、実際に返してくれたのは二人だけ。
残りはすべて言い出しっぺの僕が丸1年、ガードマンのバイトで支払った。
十万円なんて大金、払いたくないに決まっている。
現実問題として、返さなくても誰も困らないのだ。
僕以外は。
結果、実際に返してくれたのは二人だけ。
残りはすべて言い出しっぺの僕が丸1年、ガードマンのバイトで支払った。
そして一年後、復讐の時は来た。
大赤字のSFショーはひとつだけ遺産を残してくれた。
「あいつら、やるじゃないか」という業界での評価だ。
僕たちは来年度の日本SF大会の開催権を勝ち取り、「81年は大阪SF大会 DAICON IIIで」とぶちあげた。
二年前、あれほど苦労した参加者を集めるのも「SF大会」という公式イベントだと、あっけないほど簡単だ。
定員千二百人はあっという間に埋まり、来る日も来る日も、我が家の郵便ポストには定額小為替が束になって届いた。
定員千二百人はあっという間に埋まり、来る日も来る日も、我が家の郵便ポストには定額小為替が束になって届いた。
参加費六千円×千二百人=七百二十万円。
これだけの予算があれば、なんでもできる!
浮かれきってる僕たちに、なんとも甘美な提案が持ち上がった。
これだけの予算があれば、なんでもできる!
浮かれきってる僕たちに、なんとも甘美な提案が持ち上がった。
「せっかくだから、SF大会のオープニングアニメを作ろうよ」
天国と地獄が、同時にはじまった。
以上、『岡田斗司夫の ま、金ならあるし』よりお届けしました。
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「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
番組内で取り扱う質問はコチラまで!
よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
だから僕は、質疑応答が大好きです。
みなさんからの様々な質問をお待ちしています
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企画編集:のぞき見のミホコ(FREEex)
起こしのヤスタカ(FREEex)
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