おはよう! 岡田斗司夫です。
たしかに正論だろうけど、そんな本を出版してる会社の社員や編集者、印刷会社のスタッフが成功したという話など聞いたこともない。
ようするに「絵に描いたモチ」なのだ。
でないと儲け話を名乗る資格はない。
ユーロやドルで貯金する、と言う話を聞いてもご苦労様としか思えない。
儲け話が嫌いという潔癖症ではない。
むしろその逆、そんな程度の低い「儲け話モドキ」では何も感じない不感症なのだ。
どんなギャンブルよりもスリリングで、どんなビジネスよりも儲かる「最終ビジネス」。
その究極の世界を僕は昔、二日間だけ体験した。
年収が十倍、百倍と言われても、そんなチンケなレベルでは興味がそそられない。
現実の僕は西友で四足千円のお買い得靴下をあさる人間だ。
「絶対に成功する」というのはつまり「絶対に失敗しない」ということだ。
どんなにリーダーが無能でも、どんなに景気が悪くても倒産しないようなビジネスとはなにか?
お店や小さな会社は店長や社長個人の才覚やカリスマで保っている。
つまり不安定だ。
腕のいい職人だって体を壊したら終わり。
中小企業は景気が悪くなれば倒産するし、ソニーやトヨタのような大企業でも円相場が急騰すれば経営危機となる。
最近アイスランドが国家破産したけど、以前から破産状態と言われたブラジルもまだ保っている。
これだけ世界中で経済破綻が起きてるのに、やっと一件だけ。
つまり、国家とは「まず倒産しないビジネス」なのだ。
あわてないで欲しい。
国家経営よりもさらに安全で、儲かるビジネスがある。
それが最終ビジネス、「通貨発行」だ。
「国家のことは諸君に任せた。議会も首相も法律も、民主制でも君主制でも、君たち政治家の好きにしたまえ。私には通貨を作らせてくれるだけでいい」
我々 庶民には何の関係もないと思われるかもしれない。
でも、僕はやったことがある。
それも学生の頃に。
リスクはゼロで、リターンは無限大。
通貨発行こそ、究極のビジネスなのだ。
コメント
コメントを書く