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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
　岡田斗司夫の毎日ブロマガ　2016/07/10
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おはよう！　岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「童貞ですが、オナニーがやめられなくて困っています」

　28歳童貞男子です。
　オナニーがやめられなくて、困っています。
 
　私には目標があります。
　その為に勉強をしているのですが、机に向かって30分から1時間ぐらいでムラムラしてきます。
　気が付くと、ペンを握っていたはずが、別のものを握ってしまっています。
 
　これのせいで、なかなか集中力が維持できないし、そもそもオナニーは時間の無駄だと思います。
 
　私はどうしたらいいでしょうか？
 　
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　童貞かどうかなんて、聞いてないのにね。

　「そもそもオナニーは時間の無駄だと思います」と言っても、毎日しているんでしょ？
　毎日しているからには、オナニーは、あなたにとって必要不可欠なんですよね。

　28歳童貞くん。
　君にとって、“自分”とは何かな？


■君にとっての“自分”とは何か？


　「自分とは何か？」ってよく言うでしょ。

　多分、あなたにとっての“自分”っていうのは、
　「オナニーをしているけど、そんな事をするべきじゃない」
　「オナニーをやっても、時間の無駄」
　「自分には、もっとやるべき事がある」
　と、思っている意識の方を“自分”って思ってるよね。

　でも童貞くんには、もう一人の自分がいるんだ。

　それは“毎日、何かをする前に必ずオナニーをしてしまう自分”っていうのもいるんだよね。

　つまり君の中に、“見えている自分”と、“見えていない自分”がいる。


　見えている自分の君は、賢くて、目標を持っていて、「28歳童貞です」って書きながらも、別に彼女もいらない。

　見えていない方の君は、無口で、前に出て来ない。
　後ろの方にいて、発言も反論もしない。
　だけど、隙を見てはオナニーをするわけだよね（笑）

　どっちが本当の君なのかと言うと、どっちも君なんだよ。
　だから、仲直りした方がいいんじゃないかと思うよ。

　“立派な方の自分”を“本当の自分”だと考えちゃうと、すごくしんどくなるからね。
　自分自身を好きになれないし、自分がやってる事を認められなくなっちゃう。
　
　二人の自分がいて、いわゆる声の大きいツッコミの自分を“本当の自分”って思ってる。

　だけど、ボソボソのろまで、人から見て目立たないマヌケっぽく見えるけど、実は行動している方の自分も、自分なんです。
　だから、そっちの方を大事にした方が、いいと思うよ。


■“立派な自分”と“ダメな自分”を和解させよう。


　俺は今、ダイエットをしていないから分かるんだけどさ、ダイエットに失敗する時は「俺はこんなものを食べないぞ！」という立派な自分がいる。
　でも、そいつの影でこそこそ食べる もう一人の自分もいるんだよ。

　この二人の仲が悪くなると、もしくはお互いに無視し始めると、絶対にダイエットは失敗するんだよね。

　レコーディングダイエットの本質は、“口だけ立派な事を言う自分”と、“だらだらダメな事をする自分”の間の和解策でもあるんだよね。
　交換日記みたいなものなんだよ。


　なので、オナニーがやめられなくて困っているんだったら、
　毎日オナニーするにしても、あまり時間をかけないようにすればいいじゃん。

　今は20分かかってるんだったら、10分で済ますとかさ。
　毎日やってるなら、2日に1回にするとかさ。

　無理に「やめよう！」と考えない方がいいんじゃないですかね。


【まとめ】
　“意識の高い自分”も、“無口でこそこそとダメな行動をする自分”も、両方とも“自分”です。
　無理に「やめよう」と思わず、ダメな自分も大事にして、和解させた方がいいと思います。