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おはようございます。
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連載第44回「禁断のコレクター道」
が、ある日、新オープニングのセルが撮影前に盗まれてしまった。
当然、ドロボウだ、タチの悪いファンの仕業だと大騒ぎ。
撮影前のセルを盗むなんて、とんでもないヤツだ!とスタッフは怒りまくった。
岡田斗司夫のニコ生では言えない話
岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/06/17
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おはようございます。
今日は『解決!ズバッと』はお休み。
岡田斗司夫が、1995年から2001年に「テレビブロス」誌で連載していた『オタクの迷い道』から、セレクトしてお届けします。
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連載第44回「禁断のコレクター道」
コレクターという趣味は、お金がかかって大変そうだと考えがちだが、そうじゃない。
コレクター道とは、お金で買えばいいという単純なものではないのだ。
コレクター道とは、お金で買えばいいという単純なものではないのだ。
だいたい、レアなアイテムをお金で買い漁ったりしたら、当然コレクター市場の相場が天井知らずに上がってしまう。
いくらお金があっても、アッと言う間に買えない値段につり上がってしまう。
この「相場コントロール感」が難しい。
いくらお金があっても、アッと言う間に買えない値段につり上がってしまう。
この「相場コントロール感」が難しい。
そこで、普通は第二段階として「交換」という手法がとられる。
海外のコレクターに日本製オモチャを送り、替わりに、SFXの小道具を送ってもらう。
日本のアニメ・グッズを送り、替わりに絶版フィギュアを手に入れる、といった方法だ。
海外のコレクターに日本製オモチャを送り、替わりに、SFXの小道具を送ってもらう。
日本のアニメ・グッズを送り、替わりに絶版フィギュアを手に入れる、といった方法だ。
こうして少しずつ仲間を増やし、コレクションを充実させる。
やがて、コレクター仲間に噂が流れ、一目置かれるようになる。
やがて、コレクター仲間に噂が流れ、一目置かれるようになる。
「いいものを手に入れたが、大きすぎて自分の部屋には保管できない。引き取ってくれないか」
「結婚するので、コレクションは処分するしかない。が、せっかくのコレクションが散逸するのは忍びない。まとめて買い取ってくれ」
という相談を受けるようになれば、あとは勝手にコレクションが充実しだす。
ここまでくれば、一人前だ。
ここまでくれば、一人前だ。
しかしこのあたりから「禁断の一線」の誘惑が始まる。
知り合いの特撮スタッフが、スタジオからこっそり持ち出してもらう。
もう少し過激になると、撮影現場に自分で行って、さりげなく持って帰ってしまう。
知り合いの特撮スタッフが、スタジオからこっそり持ち出してもらう。
もう少し過激になると、撮影現場に自分で行って、さりげなく持って帰ってしまう。
「撮影済みのものならゴミも同じ、無料で粗大ゴミを処分してあげるのだ」
「オレが持っていったのは、撮影済みのものばかりだ。コレクターとして当然のエチケットだね」
などと、勝手なへ理屈で正当化する。
などと、勝手なへ理屈で正当化する。
特撮系俳優のお通夜に乗り込んで、「生前、譲ると約束した」と言い張って、超レアもの物件を遺族の前から奪い取る、という強者までいるらしい。
こういったハード系のコレクターはさすがに少ないが、特撮コレクターには、いろんな噂や都市伝説が絶えない。
アニメ界にも、スゴい都市伝説がある。
昔、「うる星やつら」を作っていたアニメスタジオで、撮影所から戻りたてのセルが、毎週毎週、全部盗まれるという事件が続いた。
鍵を変えても何をしても、毎週タイマーで計ったように時間になるとセルは消えている。
しばらくすると、スタッフはみんなそんなことにすっかり慣れ、誰も気にしなくなってしまった。
しばらくすると、スタッフはみんなそんなことにすっかり慣れ、誰も気にしなくなってしまった。
が、ある日、新オープニングのセルが撮影前に盗まれてしまった。
当然、ドロボウだ、タチの悪いファンの仕業だと大騒ぎ。
撮影前のセルを盗むなんて、とんでもないヤツだ!とスタッフは怒りまくった。
他のスタジオの人は誰も「じゃあ撮影後のセルなら、いいのかよ」とはツッこめなかったそうだ。
最近は、お宝鑑定とかがブームで、コレクター道を志している人も多いと思う。
みんな、一線は越えないようにな。
以上、『オタクの迷い道』よりお届けしました。
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