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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
　岡田斗司夫の解決！ズバっと　2016/05/01
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おはよう！　岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「どうしてアニメの視聴率は重要なんですか？」（前編）

　どうしてアニメの視聴率が、なぜ重要なんですか？
　『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が、視聴率が低視聴率です。
　製作側がリアルタイム視聴を呼びかけています。
　公式サイトで1週間無料配信もあり、わざわざテレビで見る必要がありません。
　録画率が高く、プラモデルも売れてると聞くので、宣伝が失敗しているわけではないと思います。
　低視聴率だと、何が問題なのでしょうか？
 
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　テレビでオンエアしている限り、視聴率が低かったらテレビ局的には失敗なんだよ。
　どんなにグッズが売れようともね。
　テレビの放送時間は不動産みたいなものなんだ。

　知ってる人には当たり前の話をします。
　基本的はお金の話です。

　『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は日曜日の夕方に放送している。
　その日曜の夕方の放送料が、テレビ局によって決まっているんだ。
　放送料はその時間のCMを1分間放送するためのお金。
　これを分かりやすく1千万円としておきましょう。


■テレビ局や視聴率によって放送料が変わる

　たとえば、フジテレビの放送料は日曜の夕方5時が1千万円。
　TBSも1千万円としよう。
　民放各局はだいたい同じなんだ。
　テレビ東京はちょっと下がってるかもしれない。
　
　これがテレビ局の不動産価格みたいなもの。

　いわゆる銀座のような一等地は、土曜や日曜の夜の8時にあたる。
　ゴールデンタイムの中でもプライムタイムになってくると、1分間3千万円とかになっていく。

　この放送料がテレビ局によって、上がったり下がったりする。
　なぜなら、それは視聴率で決まっちゃうから。
　視聴率が下がれば、代理店もその時間枠を安くして、叩き売りを始める。

　たとえば、フジテレビの視聴率が下がってくる。
　すると、その時間帯の番組のグッズやDVDがいかに売れようと、切り売りできるCMの1分あたりの売値がどんどん安くなってしまう。
　
　なので視聴率が下がるとテレビ局はパニックになる。
　どんなに評判が良くても、テコ入れをして視聴率を底上げしようとするんだ。


（次号へ続く）

【まとめ】
　それぞれの放送時間帯によって、放送料が決まっています。
　その価格は視聴率によって変動するので、視聴率が下がるとテレビ局は困ります。