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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/04/16
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「画面の中から女の子が飛び出してきて欲しい!」(後編)

 いろいろと科学技術が発展しており、もうそろそろ画面から女の子が飛び出してきてもいいと思うのですが、まったく飛び出してくる気配がありません。
 現実の女性とは付き合えそうもないので、そろそろ出て来てくれないと一生結婚できそうにありません。
 どうしてテレビ画面の中から女の子は飛び出してこないんでしょうか?
 
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(前号からの続き)


 僕らは運悪く端境期(はざかいき)みたいな時代に生まれてしまった。
 本来なら、テレビの中から女の子が出てこなきゃダメなんだよね。

 「テレビから女の子が出てくるの!?」(コメント)

 出てくるよ。
 でも、それにはいろんな場合がある。

 みんなが望んでいるものは、Amazonの箱で届く。
 それと同じような意味だけど、その結果、どういうものが出てくるかは分からないよ。


■スマホが行きつく2つの最終形態

 今は曲がる液晶、もしくは液晶を曲げることによって操作できるスマホを開発してるそうなんだよ。

 そうなってくると、スマホの最終形態は2つある。
 
 1つはソフトバンクの孫さんが言うように、「スマホを脳内に埋め込む」という人間の頭脳・認識・記憶を拡張する方法。
 もう1つは人間と見分けがつかないスマホになるだろうね。

 それの行き着く先は、実物大のぬいぐるみみたいな物。
 表面が全部タッチパネルで出来ていて、動いて反応してくれるような物だと思う。

 ほんの少し動いたり、自分を主張してくれたりしたら、そこから先は比較の問題になってくる。

 つまり、「面倒くさい現実の女」と「すごく都合がいい液晶の女」となる。
 「炭素で出来た女」か「シリコンで出来た女」の、どっちがいいんだろうね。
 どっちもイヤな場合は、パルプで出来た女という選択肢もあるよ(笑)


■リアルとバーチャルという貧弱な二択

 実際に旅をするのか、旅行ガイドを読むのか、もしくは他人の冒険記を読むのか。
 これらは僕らの中で順位がついてないよね。

 「本当に旅に行かないとダメだ!」というヤツは変人になってヒゲを生やして、世界中をリュックを背負って歩く。
 放浪生活をする人もいれば、『クレージージャーニー』のDVDを買うのが好きな人もいる。
 DVDを買うお金があったら、実は近場に旅行程度は出来る。

 でもみんなはパッケージ化された素晴らしい感動や、そこに至る苦労のようなもの、それをお笑いタレントや小池栄子のようなタレントが一生懸命説明してくれることで、追体験したがってる。

 そう考えると、誰かと付き合うという行為も、まだ十分にバーチャル化されてない。
 つまり、リアルとバーチャルという貧弱な二択しか提供されてない。
 
 この貧弱な二択がもっと進んでいくと、リアルな恋愛やセックスや結婚をどれぐらいの人が求めるのだろう。

 これが非モテオフ会を通じて、最近の僕が考えていることです。
 
 なので「どうして画面の女の子は出てきてくれなんですか?」の質問に関しては、「あと10年待て」という僕の結論です(笑)

 「5年で何とかして」(コメント)

 5年じゃ無理じゃないのかなあ。

 5年だと、バーチャルリアリティとか触感ゲームとかが出てくると思う。
 周り360度がバーチャルになってて、そこでセックスや恋愛の疑似体験ができる。
 「その気になれば、そう思えなくもない」ぐらいのものが限度だと思うんですよね。


【まとめ】
 誰かと恋愛したり、セックスするという行為は、まだ十分にバーチャル化されていません。
 あと10年待てば、テレビから女の子が出てくると思います。