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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/04/14
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
岡田斗司夫が、1995年から2001年に「テレビブロス」誌で連載していた『オタクの迷い道』から、セレクトしてお届けします。

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連載第11回「『オタク』って差別用語なんだよ。知ってた?」 


 NHK「にんげんMAP」の収録前打ち合わせで「オタク」という言葉は使わないでくれ、と注意された。
 でも番組の内容はオタキング岡田の紹介だ。
 「オタク」と言うな、といわれても困る。

 だいたい、アニメ・マンガ・特撮・ゲーム・SF・同人誌・コスプレ、といったジャンルを統合できる言葉は「オタク」以外にあるはずもない。
 どう言やいいんだ?
 というわけで僕は気にせず「オタク」という言葉を使いまくった。

 ところがオンエアを見てびっくり。
 「オタク」という発言が巧妙にカットされている。
 内容もオタクっぽい話は巧妙に避けて編集している。
 なんかこれじゃオレっていい奴っぽいカンジだ。
 「お茶の間向け」のオレが出来ていたのだ。

 NHK恐るべし!
 どうやら「オタク」は差別用語らしい。
 朝日新聞社から本を出すときも似たようなことを言われた。
 やっぱり差別用語なんだなぁ。

 で、その数日後、今度は「宝島30」という雑誌の編集から、オタク特集に協力してくれ、という電話があった。
 「岡田さん、レアなアイテムをコレクションしてませんか?」と聞かれたので「僕はオタクとして持ってて当然のモノを当然のように持ってるだけです」と答えると「いやぁ、ダメだなー」と来た。

 「なんて言うかねー、オタクが秘蔵のコレクションの前でコスプレしてる写真みたいなー、を撮りたいんだよねー」
 
 おあいにくさま、そんな写真を撮らせる奴はオタクじゃない。
 僕は彼に「BBS辺りが取材に来て『床の間の前でセップクしてる絵がほしいでーす』って言われてハイハイ言うこと聞きますか?オタクも同じですよ」と説明してあげた。
 電話口の向こうで、彼は明らかに不機嫌になっただけだった。
 むなしい。


以上、『オタクの迷い道』よりお届けしました。