「あげぴっぴ」は、たぶんこれ揚げたうどんですわ!ぶうです!
 
しょっぱくてうまいんですけどねー
歯がかけそうです。
でも止まりません。
明日のライブで前歯がかけていたらあげぴっぴの仕業です。
 
 
さて、お土産までもらうとゆう熱烈おもてなしをうどん屋で受けたボクは、
午後の少し穏やかになった夏の日差しの様な、
確かに胸を焦がす熱を帯びて高松の見知らぬ町を散歩しました。
 
すると、制服姿やジャージ姿の中学生がぞろぞろと歩いてくる先に、
東京ではお目にかかれない団地のようなマンモス学校(校舎の多さからして中高なりの一貫校か?)があり、
その前まで歩いてみれば、
開け放たれた体育館の大きな扉から、
キュッキュッとシューズの底が床に擦れる音。
時々響く謎の掛け声と、ダムッとボールの跳ねる音。
(この手の世界にまったく縁のなかったボクなので掛け声が謎に聞こえたのでしょう。いったい何のスポーツの練習だったのか…推理が及ばない。)
こいつはなにやらサムシング!
青春のBGMでありますなー!
 
その最高の音たちをバックに、
校門から学生達がわらわらと出てくるので、ちょうど下校時刻だったのでしょう。
どの子もよく日に焼けているのは、この学校が運動系に力を入れているとこなのかな?と。
 
いやーいいなー。
 
でもこんなところをコンビニで買った2リットルの天然水とあげぴっぴの袋を持った毛の長いおじさんが見ていたとなると完全に不審者なので、足を止めず通り過ぎまして(笑)
 
案の定と言うか、
すぐ先、学校最寄りのコンビニの前では学校名(チーム名)の入ったTシャツ(Tシャツをユニフォームにするような競技とはなんだろう?こんな時運動系の知識の少なさが露呈するな!)を着た運動部の真っ黒な女の子達が6~7人。
それぞれの自転車に座ってたむろしてアイスを食べている。
 
 
あーこの町で過ごす青春時代とはどんなものだろうか。
 
散歩をするとその町が少しだけ好きになる。
 
優しい人に出会えばなおさら好きになる。
 
なんかいいぜ高松。
 
 
 
もしも俺が映画監督ならば、
しばらく滞在してこの町を舞台にした映画を撮るね!
 
主題歌はスピッツにお願いしよう!
(そこは自分のバンドちゃうんかい!!笑)
 
 
しかし残念なことに我々はバンドマンなんだ。
 
旅の途中なんだ。
 
明日ライブをぶちかましたらまた次の町へ行かなきゃならない。
(今度はきびだんごの町にな!)
 
またすぐにサラバなのだ高松。
 
 
ホテルのフロントのおばちゃんおじちゃんも、
清掃員のおじいちゃんも、
うどん屋の兄ちゃんも、
コンビニ店員の姉ちゃんも、
よく焼けた中学生達も、
 
このノソノソと歩くヤング浮浪者のような私が、
明日オーディエンスを沸かしまくる(沸かしまくるぜ!)バンドマンだとは誰も思うまい。
 
 
と思ったら、
ホテルに帰るとツアーバンドとバレていて、
ありがたいことにサインをねだられた。
 
地方ではたまにあることだが、
ありがたい反面「まだそこまでスターじゃないぜ」と、騙したわけでもないが申し訳ないような気持ちになる(笑)
 
「おっちゃんラッキーだったな!いつか高い値がつくぜ!」
 
と心の中でだけ言い放って部屋に戻る。
 
 
これからたっぷりと休んで明日のクラッシュ高松。
 
夏の素敵な一幕をくれたこの素敵な町に、
最高のライブを贈りたい!
 
たぶん前歯も無事ですから、
えんそくをお楽しみに!
 
この夏の旅を一緒に過ごすみんな!
 
最高の思い出を!
グッドラック!