高松のホテルでやることもないのでゴロゴロしたりブロマガを書いてみたりしよう。ぶうです!
 
ボクはどうも四万十川がうどん県にあると思い込んでいる節があり、
今泊まっているホテルのエレベーターで一緒になった清掃のおじいさんに聞いた。
 
「四万十川は近いですか?」
 
「四万十川?四万十川は高知だよ?ここからじゃだいぶかかるよ?」
 
おじいさんは笑っていた。
 
やっぱりな(笑)
間違ってると分かっててつい聞いてしまったのだ。
 
 
 
小学生の頃、
うちの親父が突如家族全員ぶんのカヌーを買ってきて、
「川下りに行く」
と言い出した。
 
うちの親父はちょっと、
というかだいぶ変わっているのだ。
 
 
当時から部屋でゲームばかりしていたかったボクは、親父の(思い付きの)趣味のアウトドアに付き合わされるのは大嫌いだったのだが、
もちろん小学生に家族旅行からエスケープする自由はないので嫌な予感がしつつもその新しいカヌーを屋根に積んだ車に乗りこんだ。
 
うちの親父はこうだ!となるととことんの勢いでやっちまう悪癖があるので、
その時も行先がいきなりはるか四国の四万十川であった。
 
ハッキリ言ってアホである。
 
川下り初挑戦の小学生(弟なんてクソ小さかったのに!)いきなりカヌーで四万十川だ(笑)
 
 
そしてそこで、
何度かトークイベントなどで話していると思うので詳しくは割愛するが、
案の定俺のカヌーが転覆して流され、レスキューがやってくる事件が起きたのである。
 
 
今でこそいい笑いのネタになったが、
当時は本当にぐっっっったりした記憶がある。
 
ボクは自我の芽生えが遅く、
小学6年生くらいまではほとんど動物のように生きていたので、その前の時代で記憶に残っているエピソードはとても珍しい。
 
でもそれに関連して、
まだどこでも話したことの無い記憶が1つあって、
 
そのカヌー事件の後、
四国に住んでいる親父の知り合いに連れられて、
小さなうどん屋に行ったのだ。
 
そのうどん屋の、
確か、かけそば小が1玉100円だったように思う。
 
テーブルにあった醤油をひと回しかけて食べた。
 
あのうどんが、
本当に美味しかったのだ。
 
空腹と疲れが最高の調味料になったのかもしれない。
家族みんなでおいしいおいしいと食べた。
 
あれはいったいどこだったんだろうか?
 
もしかして四万十川から車で高松まで来ていた可能性もあるのだろうか?
 
小学生だったボクにはわかるはずもない。
 
 
 
あのうどんが強烈に思い出に焼き付いていて、
ボクの中ではどうしても、
四万十川とうどんはセットで同じ場所にあるのだ。
 
(つづく)