引っ越しなどで新居探しをしていると、その部屋がお客さんを招きやすいかどうかが気になってくる事がある。
来客なんて滅多にないはずなのに、妙にそれが気になって、自分の好みより、来るはずのない未来の客人目線で部屋を見てしまったりする。
あの現象はなんなのだろうか。

その現象に陥った時は
来客用の靴のスペースがあるかとか、来客用布団の収納場所とか、鍋パーティーした時に何人座れるか、とか急に考え始めたりもする。
不動産屋さんも「このお部屋の立地と雰囲気はお友達がきた時に喜ばれますね」とか「ここにもう1人寝れます」とか、ひとの友達事情も知らずに、勝手に仮想友達を寝させようとしてきたりする。

自宅に頻繁に来客がある人はどのくらいいるのだろうか。
僕の周りでは滅多にいない。
僕もそうである。
誰かに遊びにきてほしいとはなかなか思わないし、よそ様の家にあまり遊びに行きたくもない。
家に招かれたら、差し入れとかお皿洗いとかしなくては気が収まらず気を遣ってしまう。

さて、先日の話である。エイバタのゲストにも来てくれたダンサーの五十嵐耕司君が家に遊びにきた。
引っ越したと知るや「いつ遊びに行っていいの?」と聞かれて、2、3ヶ月伸ばし伸ばしにしていたが、ついに日程が決まってしまった。

最初に断っておくが、
五十嵐君が嫌いな訳でも、プライベート空間に人が入るのが嫌な訳ではない。
ただ、日程を人と合わせて、責任もって場を提供して、健康かつご機嫌に帰ってもらう、というのが自分の中で一大事なだけである。
自宅に来てもらうからにはヒロキーランド(岡崎の自宅)をしっかり楽しんで帰ってほしいという、おもてなしの気持ちはちゃんとある。