精華大学における元鳩山由紀夫首相の講演は、鳩山友紀夫氏の思想を要領よく総括され、大変に貴重なものだと思います。私は、首相在任中のいろいろなご発言により、当時からご趣旨を理解していたつもりですが、心ないマスコミ（裏には米国の保守勢力）により退陣に追い込まれられたのは残念なことだと、歯噛みをしておりました。あれから3年、日本政治はお説とは真逆の方向に動きましたが、世界の方がじりじりと変わり、お説の方向へと潮目がかわりつつあるのは皮肉なことです。
とはいえ、次代を背負う若者に、友愛思想を広めてゆくことは大変に重要なことであり、ますます啓蒙活動にご専念されますことをお願い申し上げます。また、物には順序ということがありますけれど、最近の米ロ対話路線の再興すなわち第3の雪解けについても、東アジア共同体の中に含めるものとして、発展的にご考慮頂けるとよいと思います。近頃日本の外務省や防衛省は、プーチン政権に接近しています。このこと自体は非常に良いことだと考えますが、利に走る官僚の浅知恵でオバマ・プーチンを天秤にかけるようなことをして、また世界に恥をかくようなことがないように、お見守り下さい。
市井の人間には何か物を言おうとしてもすぐマスコミにブロックされてしまうという悲哀があります。鳩山元首相の発信力・行動力をますます強めて頂きたく、よろしくお願い申し上げます。（75歳の老人より。）