ドワンゴで、エンジニアの教育も担当している清水(@meso)です。
昨年に引き続き、今年もエンジニアの新人研修を担当いたしましたので、その内容をご紹介いたします。
なお、基本的には昨年のものをベースに改善したものなので昨年からの変更点のみをご紹介します。
昨年の内容はこちらを御覧ください。なお今年の新人は44名がエンジニアでした。
言語研修
言語研修は、昨年に引き続きJavaを学習してもらいました。昨年と異なり、今年は事前にレベル分けテストを受験していただき、SクラスとAクラスの2つのクラスに分けて研修を行いました。
昨年は研修会場は社外の会議室を借りていたのですが、今年は社内にあるセミナールーム等を用いて行いました。
また、昨年はオリジナルのテキストでしたが今年は結城先生の「Javaプログラミングレッスン第3版(上)」と「Javaプログラミングレッスン第3版(下)」をテキストに用いました。テストに関しては昨年同様「JUnit実践入門 ~体系的に学ぶユニットテストの技法」を配布して学習してもらいました。
基礎講習
基礎講習は、昨年2週間(10営業日)だったのですが、今年は8営業日で行いました。内容についての変更点は以下のとおりです。
1. ドワンゴエンジニアとしての心構え
- 「Team Geek」にあるHRTの原則の話を追加
- 「達人プログラマ」が絶版になってしまったため、配布できず
- 「リーダブルコード-―より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック」を配布
- 和田卓人氏を招聘して新人エンジニアとしての心構え的な講演をしていただいた
2. Webの基礎知識
- 変更なし
3. SCMの使い方
- Subversionの使い方を削除し、Gitの使い方のみにした
4. Linuxの基礎知識
- Chefによる環境構築のハンズオンを追加した
5. Webアプリ開発の基礎知識
- Play Framework 2.2.3 for Javaにバージョンアップ
6. セキュリティ
- 変更なし
7. チーム開発の進め方
- 変更なし
チーム開発研修
チーム開発研修の課題は「ニコニコWebメッセンジャー@スマホ」でした。配布したスマホの端末上の標準ブラウザで動作する、メッセンジャーアプリを開発してもらいました。
TwitterやFacebookでログインができ、SNS上の友人がメッセンジャー上でも友人として現れるなどの基本的な機能のほか、スマホ上で撮影した動画をアップロードしたらサーバ側でGIFアニメーションに変換されて各端末上に表示されるなどの機能を実装していただきました。その上で、各チームで面白い要素を考えて実装することが要求されます。
その他のルールも昨年同様ですが、1チームは4名で組みました。
現在は、このチーム開発研修が終わり、発表用のプレゼンテーションを行う準備をしているところです。
配属前研修
配属前研修については昨年と変更ありません
まとめ
昨年が大きな変化のあった年なので、今年はそれほど大きく変化はしておりませんが、受講した新人本人や受け入れた配属先の先輩の意見を聞きながら、毎年あるべき研修の姿を目指して進化を続けていきます。 来年に向けてももちろん内容を最適化し続けていきます。
2014年度新入社員の今後の活躍に、どうぞご期待ください。
コメント
自分も今、プログラムの勉強中だからついつい、どんな感じか見たくなるwww
ほんとわけわかんねえな
説明会聞いて辞退してよかったわ
俺もメーカー系のIT企業勤めてるけど
普段社内はこんだけ自由にやってますって言う割には新人研修は固い方法を取ってるっていうか普通だな
ただチーム開発研修で誰でもよく見かける機能の実装方法を全て提示してるってのが地味に新人は嫌だろうな
そこそこ捻らないと言われた通りのものだけを作りましたにしかならないし
まあBtoBの企業SEの感覚だとプログラム設計・コーディングの段階ではそれで大正解なんだけど
(ID:6847371)
こういうの見ると、エンジニア分野の勉強しておけばよかったなって思うな。
ちょっと楽しそうだし・・・。