世間では2月、8月は景気が悪いと言われていますが、意外にもアクティブだったのが総合格闘技業界。日本ではRIZINのようなビッグイベントこそなかったものの、後楽園ホールやディファ有明、新宿FACE等の稼働率は意外と高く、海の向こうUFCではマクレガー×ディアスのビッグマッチに日本人選手も多数出場。「二八(にっぱち)」の法則に反して、お金を落としてきたマニアの方も多いのではないでしょうか。もちろん私もその1人。このタイミングに「REAL」や「WSOF-CG」などズンドコ囃が聞えてくる大会が集中したから好事家としては見逃すわけにはいきません。おかげですっかり散財してしまいましたよ。
そこで今回のMMAオレンジ色の手帖は2月~3月前半にかけて目にしてきたMMAイベントを総ざらい。いつものようの試合内容はそこそこに側面から脱力して振り返っていきたいと思います。題して「格闘技ぶらり途中下車~WSOF発ファイトパス経由REAL行」。今宵も電波と充電の続く限りよろしくお願い致します。
まず、2月~3月前半にかけて視聴頻度が高かったのがUFCファイトパス。今や言わずもがなですが、UFCナンバーシリーズ以外のほぼ全ての大会がインターネットを通して生で視聴出来る優れモノのサービスです。この時期はUFN83には川尻達也、UFN84には中村K太郎、そしてUFC196には石原夜叉坊が登場したからいつも以上に活用させてもらいました。
特にありがたかったのが川尻の試合。日本人ファンの注目度が異常に高かったにも関わらず、あろうことか開催が日本時間の月曜日の真昼間。。。普通に考えたら社会人が観戦するのは絶望的ですが、ここではUFCファイトパスのスマホ用アプリが大活躍。試合開始がお昼休みと重なる幸運もあって休憩中に川尻の生き様を存分に堪能させてもらいました。
さらに言うと昨年から配信がスタートしたパンクラスや浜崎朱加が王座防衛に成功した事で日本でもブレイクの兆しを見せるINVICTA FCもファイトパスで生観戦が可能。おまけに2月にはキックボクシングイベント「GLORY」の配信も決定した事で、旧K-1のアーカイブも見放題になったからファイトパスの重要度は増すばかり。格闘技系映像配信サービスはもはや1強と言っても過言ではないでしょう。
逆に勢いづくファイトパスを尻目にまさかのUFC中継撤退に舵を切ったのがWOWOW。4月以降のUFC中継の放送予定がない事がSNSを通して一気に拡散。撤退の正式発表はないものの半ば公然の事実として語られています。個人的に被害(?)を被ったのがマクレガー×ディアスのドリームマッチが行われた「UFC196」。DEEP JEWELS観戦から帰宅後、WOWOWオンデマンドでゆっくり観戦しようとおもいきや、待てど暮らせど試合動画がアップされないではありませんか。嫌な予感がしてコールセンターに電話してみると不安は的中。「配信するかどうかは未定となっております」「いつ決定するかも現状では不明です」というつれない回答。。。諦めきれずにスマホからもチェックしてみましたが、翌日には「UFC」の表記自体が消えているじゃありませんか。無常というか絶望というか。まさかこんなに早くWOWOW徹底の余波を受けるとは思ってもいませんでした。
この続きと、上田勝次、追悼・堀辺正史、佐藤嘉洋、はぐれIGF、ドナルド・トランプなどの記事が読める「12万字・記事詰め合わせ」セットはコチラです http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1000062
コメント
コメントを書く