伝説のアイドルグループ光GENJIのメンバーだった山本淳一がまさかプロレスデビュー! 2月14日「シアタープロレス花鳥風月」で初リングを踏むことになった(詳細はコチラ→http://tprowrestling.com/?page_id=2352)。デビュー戦を目前に控え、「花鳥風月」のメンバーである勝村周一朗らの指導を受けている山本淳一。勝村とともに意気込みを聞いた。
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――2月14日にプロレスデビューされる山本さんの練習を見させていただきましたが、指導されている勝村さんからすると山本さんの動きはいかがでしょうか?
勝村 やっぱり運動神経がいいので。できる男は違いますね(笑)。
山本 いやいや(苦笑)。本格的に練習するのは初めてなので。でも、リングに初めて上がったのはたしか14歳の頃なんですけどね。新日本プロレスなんですけど。
勝村 光GENJIでデビューする前?
山本 デビュー前。六本木に新日本の事務所があったんですけど、ジャニーズ事務所のほうから毎日通うように言われて。プロレスラーを目指すような企画があったんですかね。そのへんは詳しくないんですけど、山本小鉄さんとかに教えてもらってたんです。
勝村 なんだか凄いなあ(笑)。
――その中には、ほかの光GENJIのメンバーはいたんですか?
山本 いや、入ってないです。ジャニーズからは8〜9人くらい通ってましたね。猪木さんがファイティングポーズを取ってる写真の前でスクワット、受け身、ロープからの動きをやって。
――ずいぶんと本格的ですね(笑)。
山本 毎日いろいろとやったんですが、そこからレスラーになることもなく、光GENJIになったんですけど(笑)。「あの特訓はいったいなんだったんだろう?」っていまだに疑問なんですけどね。
勝村 ハッハッハッハッ!
――根性や身体を鍛える目的があったんですかね。
山本 それでもあそこまでやらないと思うんですよね。だからプロレスラーアイドルグループを作りたかったのかなあって。
勝村 それが二十数年経ってまさかここでね(笑)。
山本 役に立つとは思わなかったです(笑)。
――山本さんは当時からプロレスはお好きだったんですか?
山本 見てました。マスカラス兄弟から始まり、ファンクス、もちろん長州さんも好きでしたし。女子プロはクラッシュ・ギャルズと極悪同盟から、ブル中野さんやアジャコングさんの時代があって、井上貴子さんのアイドルの時代がありましたよね。
――80・90年代プロレス直撃世代の流れですね。一番好きプロレスラーはどなたですか?
山本 やっぱり……猪木さんは凄いと思います。ボクがやってる歌手とかのエンターテインメントに通じる部分があるというか、人の見せ方や、お客さんに対する意識の向け方は凄いと思います。
勝村 ボクは格闘技からプロレスに転向して苦しんでるところもあれば、格闘技の経験が活きてる部分もあるんです。全然違う世界でもないと思うんですよね、お客さんの前で見せるという意味では。
山本 そこは共通してますね。
勝村 だからそこは山本くんのデビュー戦も楽しみですよね。技や動きは教えてますけど、お客さんを前にしたときにどんな動きをするのかなって。逆にボクらが勉強できることもあるんじゃないかなって。
――プロレスはフリースタイルの要素も強いので、試合が始まったらどう転ぶかわからないのが魅力だったりしますね。
山本 だからワクワクしてて。もちろん怖さもあります。プロレスにかぎらずなんでもそうですけど、慣れたり、ダレたことをすると、自分に跳ね返ってくることはわかってるので。そこは気を引き締めながら、技を見せる、飛ぶ、蹴る。そこで気を抜いたらアウトだなと思います。遊びじゃないですよね。
勝村 ボクも最初は当たり前のように緊張もしたけど、ワクワクのほうが大きかったですよね。小さい頃に憧れていたプロレスをこの歳になってチャレンジできるんだっていう。
山本 普通のライブでもコンサートでも、ステージの袖にいるときはドキドキしてます。極度の緊張をしてるんですけど、ステージに足を踏み入れた瞬間、ドキドキ感や気持ち悪さは消えてるので。今回もギリギリまで嗚咽するじゃないですけど、苦しんでると思いますけど。
――練習して戸惑ったところはありますか?
山本 トレーニングにしてもボクの中ではかなりヘビーなものでしたね。今度は身体をどんどん大きくしていきたいなって考えてます。もともといくら鍛えても胸に筋肉がつかないんですけど。
勝村 それは体質ですね。
――格闘技とプロレスの身体の作り方も違いますよね。
勝村 はい。ボクもつかないほうなので、そこは体質じゃないかなと。
山本 でも、どうにかしてね、胸につけたいなって思いますね。でも、一番きつかったのは受け身ですねぇ。簡単のように見えて凄く難しいことがよくわかりました。最初はすぐにできると思ってましたけど、本当にとんでもないです。受け身一つでダメージがぜんぜん違うんだなって。
勝村 それこそさっき練習してたドロップキックにしても、攻撃してるのに受け身がダメだと自分のほうがダメージを食らうからね。
山本 そんなことを考えてなかったですね。素人ですね、うん。練習した動きを頭に入れながら、受け身を取って、なおかつお客さんに見せないといけないというのは……頭がウニウニ状態です(笑)。
勝村 地方の第一試合からやるわけじゃないし、デビュー戦と銘打たれてやるので、そこは山本くんもプレッシャーはありますよね。
山本 だからこそ、きっちりやりたいですよね。
――光GENJI時代はアクロバティックなパフォーマンスを見せていましたが、一番危なかったシーンはおぼえてますか?
山本 ローラースケートを履いてるときにステージの袖から、マットも何もないところに落ちたことありますね。けっこうな高さで、ローラーの重さが5キロもあるので落ちるときは凄い速さで落ちるんですよ。あとは、ドライアイスが炊いてるところでバク転や側転したときに、ステージが水で濡れてるから足が滑って回転できずに後頭部をおもいきり打ったり。
勝村 うわあ……。
山本 目の前が真っ暗になって意識が飛んで。だけど、ほかのメンバーが「大丈夫か?」と言いながら身体を起こして、そのままボーっとしながらまた歌ってという……。
勝村 凄い(笑)。
山本 それがボクの中で一番の事故ですね。ああいうときってほんの数秒なんですけど、数分くらい感じるんですよね。
勝村 凄いゆっくりなんだよね。
山本 ボクのはアクシデントですけど、プロレスは常にそういう危険がはらんでるわけですよね。選手の皆さんは気を引き締めてやってるのにそれでもケガするときがあるわけですからね。
――そこの覚悟を持って試合を臨まないといけないんですね。
山本 その覚悟はあります。
勝村 なるべくケガはしちゃいけないんですけど。それくらいの緊張感を持ってるからこそ、みんないい試合ができると思うんですよね。
――わかりました! では、デビュー戦を楽しみにしています。
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