Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回のテーマは
ジョン・ジョーンズ、ついに復活へ
ファイター・ジョーンズをやさしく見守るもうひとりのジョン・ジョーンズとは
9月29日、ニューメキシコ州ベルナリオの地方裁判所で行われた罪状認否で ジョン・ジョーンズは「交通事故現場からの無断立ち去り」の罪を認め、有罪が確定した。
ジョーンズは4月26日、レンタカーを運転中に、妊婦が運転する自家用車に衝突する交通事故を起こした。この事故で妊婦は腕を骨折。ジョーンズは負傷者を放置し、警察に通報もせず、事故現場から走って立ち去り、その後いったん現場に戻り、自分のクルマから札束をつかみとると、再び走り去ったとされている。
裁判官はジョーンズに18か月間の保護観察を宣告、保護観察期間中毎週1回、合計72回にわたって、格闘技道場や小中学校などで、子どもたちに無償で講演などを行うように命じた。保護観察期間中に義務違反等があった場合には、残りの期間について収監されることとなるが、義務違反等がないまま1年が経過すれば、残りの保護観察期間は短縮もしくは終了される。
ロサンゼルス・タイムス紙はこの判決について、「われわれその他大勢のための法律のほかに、ジョーンズのような人にだけ適用される法律があるようだ。しっかりしたセコンドを付けておけば、間違った選択をしてもその結果の責任を負わなくてもよいようだ」などと批判的に報じている。
何はともあれ、ジョーンズは収監を免れた。保護観察といっても、社会奉仕義務がある以外にはほぼ通常の生活を送ることができ、州外や海外に出向いて仕事をする権利もあるとされ、すぐにでも試合に出場できる立場となったとみられる。UFCでは判決内容の精査を行ったのちに、ジョーンズの復帰についての決定を下す旨の声明を出している。
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