ここ1、2年、総合格闘技界の秘かなトレンドになりつつあるのがローカル開催。昨年から数えてみても、練馬(TRIBE TOKYO FIGHT)、八王子(八王子超人祭り)、船橋(船橋ボンバイエ)と地方都市での大会が続き、先週末は横須賀(ZST横須賀格闘技祭り)、座間在日米軍キャンプ(GRACHAN)がなんと同日に開催される盛況ぶり。今後もVTJが沖縄に進出し、THE OUTSIDERが熊本で九州大会を開催するなど、地方分権・分散の流れはしばらく止みそうにありません。
なぜ格闘技イベントは地方へ行くのか? 何やら卒論のテーマになりそうですが、地元在住の支援者が来場しやすい、比較的使用料が安価な地元の公共施設(体育館)で開催できる、ご当地ファイターに活躍の場を提供できるなどなど。ざっくり言うと、中央では長い格闘技不況が続く中、地域に密着して相互に活性化していこうというのが主な要因かなと。どの大会でも地元出身の選手が大挙出場し、その選手に地元からの熱い声援が送られ、地元の有力者が挨拶をする(横須賀格闘技祭りでは地元横須賀選出の衆議院議員・小泉進次郎氏から祝辞が寄せらました)というのが慣例になっており、地域の活性化に一役買っているのは間違いありません。
現状ではまだ中央大会の延長という色彩が強いものの、徐々に地域毎の特色が出てくれば面白い流れができるはず。勝手な願望としては、ご当地のB級グルメやゆるキャラとコラボして地域に根ざしていけば、ワールドビジネスサテライトが取り上げたくなるようなムーブメントが起こるのではないかなと。ひょっとすると、船橋ボンバイエで、ふなっしーと一緒に船橋ソースラーメンをすする横田一則…このシュールなツーショットが実現する日が来るかもしれません。
そんな地方分散が秘かに進む中、このタイミングで日本の中央に進出してきたのが韓国発の格闘技イベント「Road FC」です。UFCですら日本での集客は順風満帆と言えないに状況にも関わらず、有明コロシアムという大箱で開催する強気の姿勢。果たしてアジアNo.1を標榜する大会に秘策があるのか!?そして異文化交流でこれまで体験した事がないドタバタ劇場の幕は上がるのか!?ズンドコウォッチャーとしてこの歴史的な瞬間に立ち会わないわけにはいきません。
そこで今回の「MMAオレンジ色の手帖」は「Road FC」の日本初興行を大特集。格闘技マスコミでは報じられる事がないスタンド自由席から見た裏側をいつも通りゆるく綴っていきたいと思います。題して「格闘技ぶらり途中下車〜Road FCカムサハムニダ珍道中~」。今宵も電波と充電の続く限りよろしくお願いします。
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