今年もゴールデンウイークがあっという間に終幕。巷では五月病なんて言葉がチラホラ囁かれ始めていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。万年五月病の私は相変わらずのネガティヴモード。今年は特に堀口恭司のUFCタイトル挑戦も終わって燃え尽きた感満載。ロト7が当たったら即退職スペシャルと自分に言い聞かせて毎朝どうにか通勤しています。
そんな気だるい日々ですが、やっぱり止められないのが格闘技観戦。ゴールデンウイークから5月半ばにかけて、Dropkickさんの読者が好きそうなズンドコ劇が数多く繰り広げられたではありませんか。これぞ私の生きる道。なんだか生きる気力がわいてきました。
そこで今回のMMAオレンジ色の手帖は5月に行われた格闘技大会をプレイバック。いつものように試合内容はそこそこに脇の部分にスポットを当てて脱力系の観戦記をお届けしたいと思います。題して「格闘技ぶらり途中下車~REAL発 船橋経由 『一騎討』行~」。今宵も電波と充電の続く限りよろしくお願いします。
最初に取り上げるのはゴールデンウイーク真っ只中の5月2日に横浜文化体育館で開催された「ZONE×REAL 第二章」。小林聡がゼネラルマネージャーを務めるキックボクシングイベントZONEと昨年末の旗揚げ戦で一夜にして「伝説」を作ったMMAイベントREALが奇跡のコラボ。THE虎舞竜を彷彿とさせる大会名からして何かが起こりそうな予感はしていましたが、観戦者は案の定「二度とは戻れない夜」を過ごす事になりました。
大会は第一部がZONE、第二部にREALが行われる二部構成。私は二部のREALを観戦するために会場に向かいましたが、試合開始1時間前にも関わらず今だにケージが設置されていない異常事態。どうやら第一部の進行が押したためにそのしわ寄せがREALに来たそうな。まさかケージ設営の一部始終を見せられる事になるとは夢にも思いませんでした。これはゴールデンウィーク仕様のボーナストラック!?
そんなバカな。結局イベントがスタートしたのは1時間遅れの19時。。。翌日が休みじゃなければ発狂するところですよ。さらにイベント中盤の休憩明けに「間もなく試合を開始しますのでお早めにお戻りください」というお茶目な場内アナウンスが流れた時には、会場の誰もが「お前が言うな」と突っ込んだのは言うまでもないでしょう。
さらにREALの代名詞(?)と言えば文字通り「REAL」な集客。旗揚げ大会ではガランガランの有明コロシアムで観客の度肝を抜いてくれましたが、今回も勝るとも劣らない閑散ぶり。前回と同様に野鳥の会であれば正確にカウント出来るであろう観客数でした。昭和な方には藤井寺球場の外野スタンド状態と言えば伝わりやすいでしょうか。脳内でみのもんたのナレーションが聞こえてきたのは私だけではないはずです。そりゃ近くの席の観客同士の恋愛相談もよく聞こえるわけだ。試合そっちのけで「それはあなたの思い過ごし」と一喝したくてウズウズしてしまいました。
そして、2大会連続でこの惨劇にも関わらず、次回大会は12月にまたしても横浜文化体育館で行うと聞いて驚愕。この強気な姿勢は一体どこから来るのやら。旗揚げ戦ではスクリーンに大写しになっていたスポンサー「G-SHOCK」の名前もなかったし、他所の台所事情を気にするには野暮ですが、一体どうやって採算を合わせているのか興味深いところです。
そんなこんなで全試合が終了したのは21時半過ぎ。会場からは「帰れなくなっちゃうよー」と野次も飛んでいましたが、イベントの中身自体は決して悪くなかったかなと。MMA初挑戦のプロレスラー矢野啓太(プロフェッショナルレスリングワラビー)が漢気満点の試合運びで轟沈すれば、女子ボクシング世界王者のライカが脅威のパンチ力で失神KO勝利、ラスト3試合は未知なる外国人選手が3連続勝と今後のストーリーが楽しみになる試合結果となりました。
それだけに次回大会まで半年以上間が空くのが本当にもったいない。矢野のMMA挑戦ロードやライカの成り上がりは定点観察していけば間違いなく面白くなるんですけどね。他のイベントにみすみす美味しいところを持っていかれるのが何とも恨めしい話です。反転攻勢のきっかけになるかは微妙ですが、大会の模様は関東ローカルながらもTOKYO MX2で6月6日にオンエアされるとの事。さすがにケージ設営までは放送されないと思いますが、会場に行けなかった好事家はぜひともチェックしてみてください。
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