映画ライターで北米MMA事情通の高橋ターヤンがプロレス格闘技関連の映画を紹介するコーナー。今回は『マッハ!!!!!!!!』
微笑みの国からアクション映画の歴史を変える!『マッハ!!!!!!!!』
微笑みの国からアクション映画の歴史を変える!『マッハ!!!!!!!!』
筆者が勝手に言っているだけなのだが、アジアのアクション映画の10年周期説というものがある。
1973年、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』がリアルな格闘技を映画に持ち込んだ映画として世界に衝撃を与え、今に至るまで世界的な影響力を持つ映画として大ヒットを記録した。1983年には、ジャッキー・チェンが『プロジェクトA』を制作。格闘アクションだけでなく、ド派手なスタントをミックスしてアクション映画の娯楽性を一気に高める作品として、今でも世界中で楽しまれている。
1992年には、香港映画のお家芸であるワイヤーアクションをさらに大胆に導入した『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱』が登場。世界最高峰の武術家であるジェット・リーとドニー・イェンの対決が世界の度肝を抜いた。
そして2003年、またしても世界のアクション映画史を塗り替える作品がアジアから、しかも微笑みの国から登場する。『マッハ!!!!!!!!』(以下、『マッハ!』)である。
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