映画ライターで北米MMA事情通の高橋ターヤンがプロレス格闘技関連の映画を紹介するコーナー。第1回のテーマはロンダ・ラウジーが登場する『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』!
そもそも『エクスペンダブルズ』は、アクションスターとして80年代〜90年代に一時代を築き上げたものの、90年代後半からはヒット作品に恵まれず、映画業界からもファンからも消耗品(=エクスペンダブル)のような扱いを受けていたシルベスター・スタローンが、『ロッキー・ザ・ファイナル』、『ランボー/最後の戦場』のスマッシュヒットでアクション映画の第一線に返り咲いた際に、同じような苦しみを味わっているかつての仲間たちを再結集し、制作したのが始まり。
集められたスターはスタローンの他に、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、テリー・クルーズ(当初はウェズリー・スナイプスだったが、脱税で逮捕されたため変更)、ランディ・クートゥア、ミッキー・ローク、エリック・ロバーツ、スティーブ・オースティン、ゲイリー・ダニエルズといった錚々たる面々だった。さらにカメオでブルース・ウィリスと当時現役のカリフォルニア州知事だったアーノルド・シュワルツェネッガーまで登場し、敵の親衛隊役でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ホジェリオ・ノゲイラ兄弟まで登場してお祭り感は最高潮に。結果2010年に公開された本作は、全米初登場No.1となり、最終的に制作費の3.5倍となる2億8000万ドル以上を稼ぎ出すメガヒット映画となった。
本作で新たに合流する消耗品スターは、脱税によって刑務所に収監されたウェズリー・スナイプス(本作はスナイプスの脱走シーンからスタート!)、省エネ演技と揶揄されてヒット作とはご無沙汰状態のハリソン・フォード、声優として主演した『長ぐつをはいたネコ』が超絶ヒットとなるがいまだにアクション映画の助演扱いのアントニオ・バンデラス、そしてアルコール中毒と数々の醜聞によって映画界から干されてしまったメル・ギブソンといった強力な面々。
アクション映画界における2年に一度のお祭り。それが『エクスペンダブルズ』祭りである。
そもそも『エクスペンダブルズ』は、アクションスターとして80年代〜90年代に一時代を築き上げたものの、90年代後半からはヒット作品に恵まれず、映画業界からもファンからも消耗品(=エクスペンダブル)のような扱いを受けていたシルベスター・スタローンが、『ロッキー・ザ・ファイナル』、『ランボー/最後の戦場』のスマッシュヒットでアクション映画の第一線に返り咲いた際に、同じような苦しみを味わっているかつての仲間たちを再結集し、制作したのが始まり。
集められたスターはスタローンの他に、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、テリー・クルーズ(当初はウェズリー・スナイプスだったが、脱税で逮捕されたため変更)、ランディ・クートゥア、ミッキー・ローク、エリック・ロバーツ、スティーブ・オースティン、ゲイリー・ダニエルズといった錚々たる面々だった。さらにカメオでブルース・ウィリスと当時現役のカリフォルニア州知事だったアーノルド・シュワルツェネッガーまで登場し、敵の親衛隊役でアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ホジェリオ・ノゲイラ兄弟まで登場してお祭り感は最高潮に。結果2010年に公開された本作は、全米初登場No.1となり、最終的に制作費の3.5倍となる2億8000万ドル以上を稼ぎ出すメガヒット映画となった。
2012年には続編が公開。ここでは前作の登場人物に加えてジャン=クロード・ヴァン・ダム、チャック・ノリス、スコット・アドキンスが合流し、制作費は1.3倍の1億ドルとなり、全世界興行収入は3億ドルを突破するという、これまたメガヒット作となった。
そして時は流れ2014年、ついに待望の第3弾が11月1日に公開となる。
本作で新たに合流する消耗品スターは、脱税によって刑務所に収監されたウェズリー・スナイプス(本作はスナイプスの脱走シーンからスタート!)、省エネ演技と揶揄されてヒット作とはご無沙汰状態のハリソン・フォード、声優として主演した『長ぐつをはいたネコ』が超絶ヒットとなるがいまだにアクション映画の助演扱いのアントニオ・バンデラス、そしてアルコール中毒と数々の醜聞によって映画界から干されてしまったメル・ギブソンといった強力な面々。
『エクスペンダブルズ』シリーズは、オールドスクールなアクションスターたちが、「いつもの」アクションをするだけでなく、常に最新のアクション動向を意識した作りになっていることも特徴。第一作では、スタローン自らノゲイラ兄弟の自宅を訪れて出演交渉。ブラジルでの撮影を敢行してまで2人を出演させたのは有名なエピソード(2人の格闘シーンはなかったが)。スティーブ・オースティンとのガチンコ対決や、オースティン対ランディ・クートゥアの夢の対決まで盛り込み、WWEとUFCの両ファンから喝采を浴びた。
『3』でもそのあたりは抜かりはない。消耗品軍団の若手チームとして、元WBCウェルター級王者のヴィクター・オルティスを引っ張り出し、さらにUFC女子バンタム級王者のロンダ・ラウジーまで登場。特にボクサーとしての見せ場をまったく与えてもらえなかったオルティスに比べ、ロンダは登場シーンから完全に特別ゲスト扱いとなっている。
新星エクスペンダブルズ選抜試験の際には、超ミニの赤いボディコンに黒縁メガネというアンバランスな出で立ちで登場。クラブで暴れる酔客4人を一瞬にして片付けるド派手な登場シーンとなった。またクライマックスの大乱戦でも、10人以上の敵を素手でブチ殺しまくるという、他の主演級スターと同列以上に見せ場だらけというスペシャル扱い。セリフ回しや長物の銃の扱いは今一つな面が多かったが、映画初出演としては120点満点の素晴らしいものとなっているので、要チェックだ。
格闘映画的には前述の通りオルティスはベアナックルアクションを披露せず、クートゥアもレスリングやMMAを活かしたアクションを見せてくれないため、若干の消化不良はあるが、その分がロンダにいったと思えばまあ納得。ちなみにロンダは本作の撮影を、『ジ・アルティメット・ファイター18』の撮影、プロモーションと、ミーシャ・テイト戦の向けたトレーニングと同時におこなっていたというから恐ろしい。
ロンダは今後人気シリーズ『ワイルド・スピード』の最新作や『アントラージュ』といった作品への出演も決まっており、今後の活躍が期待される。
ロンダは今後人気シリーズ『ワイルド・スピード』の最新作や『アントラージュ』といった作品への出演も決まっており、今後の活躍が期待される。
『エクスペンダブルズ3 ワールド・ミッション』では、前作で強すぎたセルフパロディ色は落ち着き、本来の一本筋の通ったオールスター映画に回帰した傑作だ。特にスナイプスのVIP待遇、バンデラスの超活躍、そしてギブソンのスペシャル感がたまらない必見の一本。そして是非劇場でロンダの雄姿を見てあげてほしい。(高橋ターヤン)
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