佐藤光留インタビュー「プロレスを舐めているのは誰なのか」(聞き手/ジャン斉藤)
*4月に配信されたものを再構成した記事です


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今日は佐藤光留さんをお呼びしまして、最近タイムラインでお騒がせしている「あの問題」について深く語っていただきたいと思います。今日の場所はどちらでしょうか?

佐藤 はい、もちろん川崎のDVDボックスです。

――ハハハハハハ!前回12月の配信もビデオBOXでしたね。

佐藤 前回は「年の瀬にDVDボックスにいる奴はいないよな」と思っていたら行列で(笑)。配信が始まるギリギリまで並んで待ってましたからね。

――予定時間になっても光留さんにつながらなくてちょっとドキドキしてたんですよ。


佐藤 マジでギリギリだったから、放送1分前ぐらいにようやくつながって「よかったよかった」みたいな。その勢いで話したことを覚えてますね(笑)。

――ちなみに、そのとき借りたDVDのタイトルはなんでしたっけ?

佐藤 なんだったか覚えてないですけど、今日はゆっくりめに選んで。一緒に仕事をしたことある沙月恵奈さんを2本借りました。ちょっとジャケットは見せられないですけど、いろいろ感じてほしいですね(笑)。

――変に見せると配信がBANされてしまう可能性もあるかもしれないですね(笑)。まず光留選手に聞きたいことは、なんといっても広末涼子のことなんですよね。

佐藤 いや、これ本当にすごいなと思うのが、「自称・広末涼子」のニュースがバーっと駆け巡った瞬間から、いろんな人からLINEがくるんですよ。まず「大丈夫?」ってボクを心配する人。あと「あれは本物?」ってボクに事情を聞いてくる人。ほとんどの人が「今回はご愁傷様でした」って励ましてくれるんです。

――それぐらいプロレス界では「広末涼子といえば佐藤光留!」なんですけど、どれくらい広末マニアだったのかの説明をお願いしてもいいですか。もう何十回も喋ってるとは思うんですけど。

佐藤 ときは1994年に遡りまして、当時まだコンビニにエッチな本が置ける時代で「投稿写真」っていう本があったんですね。そこのアイドルランキングっていうコーナーがあったんですよ。そこの32位の顔写真1枚の広末涼子にボクが一目惚れしまして。そのあと1回『ヤングジャンプ』の表紙になったんですけど、高知県の陸上部だっていうことで、これは会いにいけると。95年の10月ですね。自転車で岡山県から高知県の高知市まで、14時間かけていったんです。もちろん家の場所はわからないまま向かったんですけど、自分一人で調べてなんとか実家を突きとめて。

――いまだったら大問題ですよ。皆さん、あくまで昔のお話です。

佐藤 朝、中学校へ行こうとしている広末涼子に声をかけたら、広末涼子のお父さんにめちゃめちゃ怒られながら、ツーショットの写真を撮ってまた14時間かけて岡山に帰りました。そのときの広末涼子はまだCMに出てなかったんですよ。

――まだ世に出る前だったというか。

佐藤 広末涼子って中学校のあいだは高知県にいながら芸能活動してたんですけど、高校で品川女子に入ってからは横浜のおばさんの家に引っ越したんですね。それからフジテレビのドラマ「ビーチボーイズ」のレギュラーになるんですよ。初めて主演のドラマは「魔法のキモチ」。その頃から岡山では「もしかして広末涼子って佐藤が一緒に写真を撮ったやつじゃね?」と。有名になってから広末涼子に会いにいったんじゃなくて、有名になる前の広末涼子と写真を撮ってて、あとから岡山で話題になった。岡山の高校生でボクと広末涼子の写真を持ってない奴がいなかったっていうレベルでしたから。

――それは光留さんが撮った写真が焼き増しされて……。

佐藤 そうです。そのうちの誰かがその写真を98年に「BUBKA」に売ってたんですよね。勝手に写真を載せられたボクは「BUBKA」の編集部に電話して大喧嘩したんですよ。

――その「BUBKA」の初代編集長がちょっと前に亡くなって、今度の評伝が出るんですけど、時代を感じるエピソードですね……。


佐藤 ボクがパンクラスに入るときに「最低限の荷物で来てください」って言われたんですけど、その写真を持っていきました。

――今回の事件もそうですけど、いろいろと思うところはたくさんありながら、広末涼子と歩んできたところがあるわけですよね。

佐藤 前田日明さんのYouTubeに対してボクがいろいろと言ったことがきっかけで今日の配信もあるわけなんですけど。結局ボクも広末涼子に対して同じことをやってて。

――どういうことですか?

佐藤 広末涼子はいろんな騒ぎを起こすわけじゃないですか。やっぱり今回思ったんですよ。いまの新しいマネージャーと称される人と一緒にいて、ちょっとその人がヤカラだったみたいな話も出ていますよね。「だからそういうことになっちゃうんだよ……」と思いながら、昔からのファンって優しいんですよ。

――目を瞑ってしまうと。

佐藤 揉め事を起こしてもずっと芸能界で生きてる人っているわけじゃないですか。それは応援する人がいるからですよね。広末涼子ってそういう熱心なファンがまだまだたくさんいるってことですから。

――広末涼子もしばらくしたら芸能界に復帰しますよね。

佐藤 名前はちょっと言えないですけど、まあまあ上のほうにいるプロレスラーの人も世代的に広末涼子ファンなんですけど。もし広末涼子が芸能活動ができなかったら「光留さんのところでリングアナとかでどうですか?」って言ってくるんですよ。

――リングアナ・広末涼子!

佐藤 「さすがにないよ」って言いたいところなんですけど、いまやちょっと不祥事を起こして外に出れなくなったら、プロレスや格闘技って一種のセーフティーネットみたいになってるところがあるわけですよ。よくよく考えたらボクは内柴正人をリングに上げようとした人間なんで。それは内柴正人を使って大冒険をしてやろうっていうんじゃなくて。オリンピックを2連覇した柔道家がこのまま格闘技の世界からいなくなるって、すごい悲しいことだなと思ってたところに、いろんな話からつながって一緒に練習するようになったこともあるんで。広末涼子もこの先、何もないとは断言はできないですね。

――世の中に絶対はないから、広末涼子がハードヒットのリングアナをやってもおかしくないと。

佐藤 いや、おかしくないと思います。どこで何が繋がるかはわからないですし、そればっかりはプロレスだけじゃないですけど、人生の面白味ってそういうものじゃないかなと……。

――ちなみに前田さんもAV好きなのでね、そういう部分では光留さんと話が合うかもしれないですけども。

佐藤 これはもうここだけの話にしておいてほしいんですけども。かつて前田さんが揉めた某クラスっていう団体があるんですよ。

――前田さんがかつて「ボンクラス」と言っていた団体ですかね(笑)。

佐藤 川村(亮)さんという方が社長になったときがありまして。これは実際にいる人の名前じゃないですよ。仮名ですよ。

――あくまで仮名の川村さん。

佐藤 「人喰い」と呼ばれてる人と話して「メガイベントがなくなって格闘技界も少し陰りがみえてきた。昔のしこりじゃないけど、再編を邪魔するものを持ち出してる場合じゃない」と。前田さんはTHE OUTSIDERもやってましたし、いろんなコネクションもあるし、一度話し合いをしようとこっちから打診をしたんですよ。そしたら向こうも「ぜひぜひ」ということで、某中華料理屋に集まったらしいんですよ、それで川村さんが「このたびは」って挨拶をしたら、前田さんが「そんなことはええけど、オマエはおっぱい大きいの好きか?」と言ったみたいで。

――ハハハハハハハハ!

佐藤 あくまで都市伝説ですよ(笑)。

――本当の話であってほしいですけどね(笑)。

佐藤 ボクは99年に入門したんで、安生(洋二)さんが前田さんを後ろからぶん殴った日、パンクラスの道場で待機してたんですよ。いまみたいにインターネットは繋がってなかったし、道場に戻ってきた若手の先輩から「今日とんでもないことが起こったから、明日新聞に載るよ」って言われて。ボクは高校生のときにアマチュア・リングスに出たことがあるっていう話をしただけで「コイツは大丈夫なのか」みたいな目で見られた時代ですよ。

――いまのファンは想像できないですけど、それくらいパンクラスとリングスはバチバチしてたんですよね。

佐藤 いまはみんなプロレスと格闘技を分けてますけど、プロレスの中に格闘技があった時代が25年前にはあったんですよね。今回のことでいえば、前田さんのことが好きとか嫌いとかの話ではないんですよ。

――「オマエは前田日明の功績を認めないのか?」みたい話になりがちですけど、そうじゃないと。

佐藤 Xでも書いたんですけど、前田さんが現役時代にすごかったことに異論はないんですよ。ただ前田さんがカレリンと引退試合をやったのは26~27年前なわけじゃないですか。

――90年代ですからね。

佐藤 20世紀の話なんですよ(笑)。その人が昔すごかったからといって「正しいことを言ってる!」と思うのはけっこう危ない話なんですよ。でも、世の中ってそういうものだからしょうがないと思うんですけどね。今回の配信のサムネは「プロレスを舐めてるのは誰か?」ですよね。これは自分の好きなプロレスがみんなにあるから言い合いになってるだけで、実際は誰もダメじゃないんですよね。

――みんなの中でそれぞれ正しいプロレスがあるし、プロレスっていうのは多様性というか豊かなジャンルである証ですね。

佐藤 ただ、前田さんに関していえば「いまのプロレスをろくにみてないくせに、いまのプロレスを語ってんじゃねーよ」ということでいろいろと言ったんです。


・前田日明のことを全否定はしないですけど、違うものには違うって言いたい
・「この受け身がいい、この受け身がよくない」とは一概には言えない
・「ケガをしたから練習してなかった」ってイコールじゃない
・前田さんが俺の練習を見たら「よう練習してるじゃないか」で終わりだと思う……16000字の続きはまだまだ続く

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