元RIZINガールで現在はRIZIN広報として働く横島加奈さんインタビューです!(聞き手/ジャン斉藤)
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・【RIZIN復帰戦】浜崎朱加は2年間、何をやっていたのか?
――横島さんはRIZINガール時代、旧ツイッターでめちゃくちゃ細かい手書きの格闘技メモをツイートしてましたよね。
――パソコンじゃないんですか。
横島 パソコンだと気持ちが伝わりづらいかなって思って……。
――マジメ!
横島 格闘技ファンの皆さんにどうやったらRIZINガールとして「RIZIN愛」が伝わるかなって考えたときに思いついたのがあの手書きのメモでした。
――うわっ!不マジメな媒体ですがよろしくお願いします!(笑)。今日はRIZINガールからRIZIN広報に転身した経緯を含めて伺いますが、広報の仕事はもう慣れてきましたか?
――実際に働いてみて想像と違いました?
横島 想像していたよりも、かなり細かかったです。ガールのときは、すごく華やかな世界が見えていたんですけど、裏方の仕事をしてみると、本当にたくさんの方々の努力のうえにRIZINが成り立っているんだなってことにあらためて気づかされました。まだまだ知らないことが多いですし、もっと知っていきたいし、もっと頑張りたいなって思ってます。
横島 はい。Chu-Zで12年間アイドル活動してました。今年(2024年)8月に活動休止したので、RIZINガールとしてお世話になっていたRIZINで働いてみたいなと思いまして。
横島 私はRIZINガールを2021年度と2022年度の2年間やらせていただいたんです。もちろん3年目もやりたかったんですよ。だけど、アイドルグループが2024年8月に活動休止になることが決まって。最後の1年はその活動に集中しようと一度RIZINから離れてました。そして自分のアイドル人生が終わったあとに何をやるかを考えたときに、もうRIZINしか頭になくて(笑)。
――RIZINしか頭にない(笑)。RIZINからいったん離れたことでよけいに思いを募らせたところがあったんですね。
――それまではRIZINガールとグループの活動を並行してやってたんですよね?
横島 はい。そのときもRIZINとライブのスケジュールが被っちゃったりすることもよくあって、実際にガールとして出られない大会が何回かあったりしました。途中で抜けたり、逆に途中から来たり。
――土日だと催し物はやっぱり被りますよね。
横島 どうしても重なることが多かったんですけど、いろんな方の協力もあって2年間できました。どっちにも迷惑をかけちゃうところもありましたし、最後の1年間は12年間応援してくれたChu-Zのファンに対してたくさんの感謝の気持ちを伝えようと。
――それで3年目はガールをやらなかったんですね。
横島 はい。Chu-Zはファンを大事にしてきたグループなのと、私自身のアイドル人生もそうすることがケジメだと思いました。もちろん格闘技に対しても中途半端になってしまっては失礼だなって思いましたし。
笹原 斉藤さん、マジメでしょ?(笑)。
――ワハハハハハ。素晴らしいと思います!アイドル引退後RIZINに関わるかたちはいろいろとあったと
思うんですけど、RIZIN入社を選んだ理由は何があったんですか?
横島 それで面接に行きました。
――あっ、普通に面接!
横島 はい。履歴書を持ってスーツで面接を受けました。社長面接も含めて2回ありましたね。履歴書を書くのも初めてで(笑)。
笹原 ウチは横島さんのマジメな思いを受け止められるほど真剣じゃなかったというか、「まぁなんとかなるんじゃないの」という感じで(笑)。というのも横島さんはRIZINガール時代も手を抜かずに一生懸命やる人だったので、RIZINスタッフからすごく愛されていたんですよ。なので社会人経験なくてもなんとかなるんじゃないのと思ってましたね。
――スポークスパーソンとして起用するために、てっきりRIZINから声をかけたのだとばかり思ってました。RIZIN社員募集の倍率って高いんですよね。
笹原 ムチャクチャ高いと思います。斉藤さんレベルだと書類で落ちますね(笑)。
――ひどい!
笹原 記念に受けるとかの冷やかしもけっこういますし、募集すると100人じゃきかないんじゃないかな。
――その中を勝ち上がったと。面接ではどんなPRをされたんですか。
横島 自分のいままでの経歴と、入社してやりたいことをお伝えして合格をいただいた感じです。
横島 希望は広報でした。広報だと表に出ても何か発信することもあるので、いままでアイドル活動やガールでやってきたことを活かせるんじゃないかと思いました。
――話はRIZINガール時代に戻るんですけど、格闘技は好きだったんですか?
横島 もともとはよく知らなかったんです。私はアイドル時代、吉成名高選手と同じ事務所だったこともあって、 名高選手が出ていたBOMという大会のラウンドガールをやらせていただいたときに初めて格闘技に触れました。
――その流れでRIZINのラウンドガールを受けてみようと?
横島 そこはちょっとつながってはないんですけど。Chu-Zの頃、アイドルとして武器を持たないといけないということで、私はベストボディ・ジャパン日本大会に出て準GPになったり、スタイル系の武器を磨いていたんです。ラウンドガールはスタイル重視なので、RIZINガールに向いてるんじゃないかということでオーディションを受けることになりました。
――そのときRIZINはどういう認識だったんですか?
横島 RIZINは有名な格闘技イベント……っていうことはわかってたんですけど、「テレビでやってるな」ぐらいの印象でした。こんなこといったら失礼かもしれないんですけど、当時は格闘技の面白さに気づかないまま受けました。すみません!
――大丈夫です!(笑)。
横島 RIZINガールに合格して、RIZIN.30を会場で見たら「こんなに面白いんだ!」って。これまでの格闘技の価値観がものすごく変わるくらいの衝撃を受けたんです。
――RIZIN.30というと2021年9月。コロナ禍の最中ですね。
横島 試合ももちろん面白かったんですが、RIZINの演出にビックリしました。私もずっとエンタメに関わっていたので、照明や炎をあんなに使うと、いくらくらいかかるかわかるんですよ(笑)。
――演出がお金に見える(笑)。
横島 炎がバンバン打ち上がってるから「これ、何万円かかってるんだろう??」と(笑)。レーザー光線も高いことは知ってるし、それを惜しまずに全部やってるからすごいなって。
――「演出のお金」視点はなかなか新鮮ですけど、さすがアイドル出身です!
――演出でいえば、煽り映像で試合のストーリーや選手のキャラクターも伝えて。
横島 煽り映像があると初めてRIZINを見る人でもストーリーが一瞬でわかるじゃないですか。たくさんのお客さんにストーリーが届くし、試合も楽しめるんだなって。あとファンの皆さんの声援の大きさ、熱量。「これはすごいものを知ってしまった!」って感じで(笑)。それでどんどんRIZINにハマっていきましたね。
――エンターテイメント・ショーに引き込まれていったんですね。
横島 そこからいろいろ格闘技の勉強を始めていったんですが、わからないことだらけで……。RIZINガールの合宿で、格闘技知識の筆記試験があったんですけど、ビリから2番目だったんですよ……。
――石渡伸太郎さんが佐山聡になりきった合宿ですね。佐山聡さんのことは……。
横島 佐山聡さんを調べたら、すごい人だってことがわかりました!(笑)。あの試験結果がくやしくてくやしくて。こんなんでRIZINガールをやるのは失礼だと思って猛勉強を始めました。
――例の手書きメモで覚えていったんですね。
横島 2年目のガールのときも同じような筆記試験があったんですけど……そのときは満点でした(笑)。
――おめでとうございます(笑)。
横島 もう、すぐに答えが書けるんですよ。「ヤバイ、全部わかる!」
――ハハハハハハ! 問題のレベルってどんな感じだったんですか?。
笹原 表層だけじゃなくて、もう一歩踏み込んでいないとわからないレベルです。「朝倉未来さん大大大大大好きです!」って言っている人に「じゃあ彼の出身地はどこ?」って聞いて答えられないと「オマエの大好きはそのレベルか!」って思うじゃないですか(笑)。なのでもう一歩踏み込んでないと答えられないレベルですね。
――たとえばMMAの略とかも一般人はわかんないですもんね。
横島 だから珍回答も出てくるので「大丈夫かな」と思ってました。「格闘技ファンの人が怒るよ」と思いながら。
――格闘技ファンは怖いですか?(笑)。
横島 いや! 怖くはないんですけど(笑)、格闘技ファンにRIZINガールとして認めてほしい!って思ってました。私は肩書きだけのRIZINガールには絶対なりたくなくて。だから、そこに中身がないとイヤだから勉強して頑張りました。勉強というか、RIZINのことを知りたくて学んだ感じですね。
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コメント
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素晴らしいインタビューでした!
自分もRizinから格闘技を見始めた人間なんですが、こんな素敵な人が活躍している団体を好きになれてよかったです!