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【元・静岡県警のマル暴刑事】 関根“シュレック”秀樹 薬物犯罪捜査を語る【12,000字】

2024/10/09 21:54 投稿

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関根“シュレック”秀樹が薬物犯罪捜査を語る12,000字インタビュー! ニコニコ生放送で配信されたものを編集したテキストになります(聞き手/ジャン斉藤)


【1記事110円から変える過去記事】

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――今日は『孤狼の血』に出演していたかのような風貌の関根シュレックさんに格闘家の犯罪について伺います!

関根 よろしくお願いします(笑)。

――
出演告知ツイートをしたらですね、シュレックさんが元・刑事ということはご存知でも、マル暴だったことを知らない人がチラホラいたんです。なので、あらためて経歴を簡単に説明していただけないでしょうか。

関根
 大学卒業後に静岡県警に入り、機動隊を経て刑事としてマル暴(組織犯罪対策部)に入りました。

――
マル暴はどの犯罪を担当するんですか?

関根
 暴力団犯罪すべてをやります。

――
はっはー、すべて!

関根
 泥棒だったら捜査3課、強行犯、殺人強盗や傷害は捜査1課、知能犯や詐欺、汚職なんかは2課なんですけど、暴力団はあらゆる犯罪を手に染めるので。暴行・傷害、詐欺、薬物犯罪……彼らがやる犯罪すべてを捜査します。

――ということは、マル暴はあらゆる犯罪に精通しないといけない。

関根
 そうですね。たとえば老人の家に入り込んで土地を奪っちゃう地面師。最近Netflixでもドラマ化しましたが、浜松でも事件が起きたんです。そうすると公正証書や登記簿なんかも見れないといけない。着手前に国家試験の参考書を買ってきて勉強するんですよね。そうしないと取り調べができないし、捜査報告書を書けなくなっちゃうんで。薬物に関しても同じですね。薬物犯罪と暴力団犯罪は隣り合わせ。根っこは同じなんで。

――薬物と暴力団は繋がっていると。

関根
 薬物を売ることで大儲けしてるわけじゃないですか。最初は暴力団と関係なくても、そのうち暴力団は目をつけますよ。やってることが犯罪なので、暴力団が売人をイジメてても警察にたれ込めないわけじゃないですか。暴力団には薬物や泥棒はご法度という決まりがあるんですけど、末端の組員なんかはしのぎができないと、そういうところに手を付けざるをえないんですよね。経済に明るい目端の利くやつだったら、まっとうな商売を家族や友人にやらせて大儲けすることができるんですけど。ヤクザモンもなる人間には、暴走族や不良で勉強してこなかった子たちも多いんで、簡単に稼げる用心棒だったり、薬物犯罪系が多いんですよね。

――今回の木村ミノル選手が大麻所持で逮捕された件は前もって内偵されていたんじゃないか……という声があるんですがシュレックさんはどう見ますか?

関根
 ……うーん、これは会員ページで話そうかなと。けっこうデリケートな話でもあるんで(笑)。

――
なるほど、お気遣いいただきありがとうございます(笑)。話は遠回りしますけど、大麻の話でいうと、ボクシングの井岡一翔選手がドーピング検査で大麻成分の反応が出たときがあったじゃないですか。あのときシュレックさんはニュースサイトでコメントされてましたが、あらためてどうご覧になったんですか?

関根 うーん、CBD(カンナビジオール)は、いわゆる合法のものでも反応が出ちゃうことはありますよね。なんとも言えないけど、井岡さんの場合はまた特別でJBC(日本ボクシングコミッション)からすごいイジメられていた部分もあるじゃないですか。

――
タトゥーの件があったり、関係はよろしくなかったですよね。採取された尿の管理もずさんだったり。

関根
 いまは知らないけど、10年前20年前まではボクシング、格闘技、プロレスの興行だったりは、裏社会と密接に関わり合ってた部分があるわけですよ。「男・山根」(山根明/元・日本ボクシング連盟会長)なんて方もいたわけじゃないですか。

――
暴力団との交際が取りざたされてましたね。

関根
 「どっちがどうなの?」っていう部分は昔はあったと思うんですよね。

――シュレックさんが警官時代から興行との関係は確認できたんですか?

関根
 自分の頃はまだまだ普通に密接でしたよね。

――
デリケートな話は会員ページで……ということでしたが、充分デリケートゾーンに突入しています!

関根
 ただ、この10年くらいですかね。とくにプロレスだったら新日本プロレスとスターダムの親会社ブシロードさんは、東証に上場している一流企業なわけですよ。そうなると反社と付き合いがあったら株式上場が停止されちゃう。全国の興行師、地方のプロモーターはもともとそっちだったりしたじゃないですか。だから売り興行のプロモーターのことをめっちゃめちゃ調べてるんですよね。

――怪しい人たちとビジネスしてないかどうか。

関根
 いまは完全に手を切ってやってるわけですね。そのへんのチンピラにも気をつけてるから、新日やスターダムの地方の興行でもそっち系の人たちはお客さんにもいないですよ。

――昔はリングサイドにそれっぽい方々がずらりと並んでいたりしましたね。かつてのプロレスラーは全国にタニマチがたくさんいて、イコールそっちの人が多かった。でも、締め付けが厳しくなってからは「もうお付き合いはできません」と縁を切っているという話は聞いたことあります。

関根
 それはある程度、大きな団体のレスラーだと思います。やっぱりフリーでやってる人たちや、小さな団体だとチケットをさばいたりするためにどうしてもそういう力が必要だったりします。大量に買い取ってくれるから、まだまだ付き合いがあるという話は入ってきますね。

――
そういう方々の打ち上げの席にレスラーが派遣されて接待することはまだあるみたいですね。

関根 さっきも言ったようにブシロード傘下の新日本やスターダム、あとサイバーファイトですね。このへんの団体のレスラーはそのへんをものすごく気をつけてやってると思います。

――
こういう言い方すると、他の団体はそういう繋がりがあるみたいに聞こえますけど、決してそういうわけじゃないですよね?(笑)。

関根
 はい(笑)。いまや関係のある団体のほうが珍しいです。新しい風として、地域に根付いたプロレス団体がありますよね。九州プロレスさんなんかは、九州の企業連合体が支援している。変な付き合いがあったらそんなことは無理ですよね。

元・マル暴は木村ミノル逮捕はどう見たのか? 12,000字は会員ページへ続く!

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