「AEWは女子部門をもっと充実させろよ。もっといいブッキングをしてくれ」
観客席を映すカメラがとらえたのは、会社へのブッキング批判ともとれるサインボードだった。テレビ画面に映っていたのは、ほんの数秒のことであったが、目ざといプロレスファンがそれを見逃すはずがなかった。そのサインボードの映像はSNSに投稿され、拡散されていく。そして、それが思わぬ波紋を広げることになるなどとは、そのときはまだ知るよしもなかった。
7月26日(現地時間)、水曜夜のAEWライブショー「ダイナマイト」は、米ニューヨーク州の州都オールバニーから生中継されていた。番組の終盤に行なわれた女子選手の試合、ブリット・ベイカー対タヤ・ヴァルキリー戦は2人が噛み合わず、技のミスがあったりと、どこかギクシャクした試合になった。この試合直後に、問題のサインボードは掲げられ、あろうことに生放送のテレビ画面の真ん中に映し出された。
X(旧ツイッター)に投稿されたサインボードの画像に対し、元レスラーたちが反応する。
1人は、元WCWのディスコ・インフェルノことグレン・ギルバーティ。最近はAEWについて苦言や皮肉を言うため、レスラーたちからも疎まれているベテランレスラーだ。今回もインフェルノは、「大勢いる観客の中から、あのサインボードを映すなんて、ディレクターとカメラマンはいい仕事をしているな」と嫌味を投稿する。
現在、IMPACT Wrestling(インパクト・レスリング)でコーチを務めるランス・ストームも、サインボードの投稿をリポストし、「(女子部門は)インパクト・レスリングを見なさい」と、自分の会社の宣伝に利用した。
そして、ベテラン女子レスラーのルフィストの投稿が物議を醸す。
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コメント
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UFCが6年かけてショーン・オマリーのようなスターを育成できるシステムを確立できたように、WWEも長い時間とお金をかけてPLEのメインを任せられる女子ディヴィジョンを確立したわけです。
AEWは今のところWWEからこぼれた選手やうまくハマらなかった選手たちでやろうとしているから、ファンからすると物足りない試合内容になっているのではないかと。
今回のコラムからだと、AEW勢も思ったようには行っていないフラストレーションをぶつけているようにも感じました。