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圧倒的なスターのオーラをまとうYUSHIインタビュー(聞き手/松下ミワ)


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――
RIZIN LANDMARKでの勝利、サイコーでした!

YUSHI ホントですか? ありがとうございます!

――
スカッとしたKO勝ちだったので反響も凄かったんじゃないですか?

YUSHI
 反響自体は大晦日のほうが大きかったですけど、今回は勝てて成長した姿を見せられたので、それでけっこう連絡いただいたりしましたね。「一番よかったよ」と言ってくれる人もいたので、やっててよかったなと。

――
それだけインパクトがあったのは、前日に対戦相手のZENKI選手がだいぶ計量オーバーしちゃったのもありますよね。

YUSHI
 ああ、ねえ(苦笑)。

――
逆に、負けられない戦いになっちゃいましたが。

YUSHI
 まあ、当初から「ヒーローvs悪者」みたいな構図で見せるような感じはあったんですけど、計量オーバーで「そこまで悪者になるんだ……」みたいな(苦笑)。でも、周りからは「逆にYUSHI持ってるじゃん!」と言われたんですよね。

――
へえ~!

YUSHI
 「ちょっとハンデを背負ってたぐらいのほうが、勝ったときに盛り上がるんじゃない?」という話をされて、「確かにそういう考え方のほうがいいな」と。だから、当日は絶対にぶっ飛ばしてやろう気持ちで挑みました。

――
というか、その方の助言は素晴らしいですね。

YUSHI
 自分が尊敬している人に何かあるたびに連絡を取ったりして、自分がリスペクトしている人と話すことで「こういうふうに見られてるよ」とヒントをもらってる感じなんですよ。最終的には自分でジャッジするんですけど、今回の体重オーバーも「なんかムカつきました」と言ったら、「逆にYUSHI持ってるじゃん」と。それで「あ、そういうふうに頑張ればいいんだ」と気づけたので、けっこう助かりましたね。

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――
ただ、体重差4キロということで、実際の試合は大変じゃなかったですか?

YUSHI
 それに、リカバリーの制限もなかったんですよ。

――
あ、たしかにそのへんは何もアナウンスがなかったような……。

YUSHI
 ボク、言ったんですけどねえ。結果、向こうが負けてもファイトマネー半額で、向こうが勝っても公式記録にならないということで。でも、それだとボクにメリットは何もないんでね(苦笑)。

――
唯一のメリットは絶対に黒星がつかないということですよね。

YUSHI
 だから、当日は7キロぐらいの差はあったかもしれないです。自分が上を取ったときに、あんなに簡単に返されることって同じ階級ぐらいだとほぼなかったので。そこは自分も自信があるところだったんですけど、けっこうコロッと返されたんで体重差はどうしても感じたところはありました。

――
寝技もそうですけど、打撃の圧も違いました?

YUSHI
 まあ、打撃は右だけ気をつけていれば大丈夫かな、と。パンチのフォームもそんなにキレイじゃないし、ボク自身カウンターを練習していたんで、けっこうパンチが交差していたのは自分が練習してきた右のカウンターを合わせて交差していたということなんですけど。最後はそれがしっかり合ったので、倒せてよかったです。

――
試合前には「KOで倒す」と予言されていましたが。

YUSHI
 ハハハハハ、なので今回は有言実行ですね!(眩しい笑顔で)。

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――
本当に眩しすぎる勝利でした! それにしても、前回の三浦孝太戦よりもYUSHI選手の攻撃が多彩だったので、相当練習しているんだろうなという印象を受けました。

YUSHI
 いや~、相当練習しましたよ!(笑)。

――
やっぱりそれも大晦日で負けたことが悔しかったから。

YUSHI
 正直、大晦日の試合も勝てると思って出たので。でも、実際はマグレでもなく実力の差で負けましたから。体重差はあったんですけど、そもそも向こうは19歳で初戦だし、実力としては寝技の展開でも負けちゃダメだったなと思っていて。そういう気持ちもあったので、練習して強くなって次は応援してくれた人を喜ばせてあげないと、なんか負けて終わるのはダサいし。それが努力につながったのかなと思いますね。

――噂によると、いろんな仕事をそっちのけで練習ばかりしていたそうですね。

YUSHI
 今年入ってからは練習しかしてなかったです(笑)。

――
ハハハハハ! さすがに、会社の人に怒られませんでした?

YUSHI
 まあ、怒られる立場にいないというのもあるんですけど、自分の頑張っている姿をSNSとかを通して見せていかないと納得はしてもらえないのかなというのはありました。ボクはボクで頑張っていることがあって、それが仕事につながっていることを理解してくれれば、ボクのことも応援してもらえるだろうし。ホントはアピールするのは好きじゃないけど、そういう理由もあって練習に行ってる姿は出してましたね。

――
確かに、インスタにはいろんな練習風景が上がってましたね。

YUSHI
 本当は「何も練習してないよ」という感じで出て強いのが理想だったんですけどね(笑)。でも、年齢的にもキャリア的にもそんなことはないし、応援してくれる人たちはやっぱり頑張っている姿を見て応援してくれると思うし。ボクがめっちゃ努力することによって夢が叶うことを伝えられたら、まあちょっとは刺激を受けてもらえるじゃないですか。だから、あえてストイックに頑張っている姿を上げてましたね。

――
そういうSNSでの発信や入場シーンも含めて、TUSHI選手って自分で自分のハードルを上げてるところがありますよね?

YUSHI
 でも、それが一番頑張れるんですよ。あえてハードルが上がることを言っちゃったほうが。まあ、平本蓮くんとかまで言っちゃうと行き過ぎですけど……。

――
あ、平本蓮選手はハードルを上げすぎですか(笑)。

YUSHI
 正直、あれは行き過ぎだからツライだろうなと思いますけど、ボクは自分の手の届く範囲で「これはいかなきゃいけないぞ」ということがあったら、その目標を言うんですよ。それがデカすぎるとプレッシャーになりすぎるし、デカいことを言いすぎて「実力がないヤツ」と言われるのもイヤなので、自分でいけるラインを把握しながら、そのラインのデカいことを言って「やるしかない」というプレッシャーにさせてますね。

――
そういう姿勢もYUSHI選手のカッコよさにつながってると思うんですが、今日はYUSHI選手が思う「カッコいいとは何か?」みたいな話もうかがいたくて。

YUSHI
 ああ、ぜひぜひ!

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――
そもそも、ファッションも含めて人とカブることがキライなんですよね?

YUSHI
 はい。だから「あのブランドの服だよね?」よりも、「それ、どこに売ってるの?」と言われるほうがうれしいですし、そっちのほうがカッコいいと思いますね。たまにポーズで誰もが知っているブランドのレアなヤツとかも買ったりしてましたけど、いまは唯一無二のカッコよさを出しているほうがいいなと思ってて。

――
でも、毎回毎回大変じゃないですか?

YUSHI
 大変なのかな? 自分が好きなことですからね。無理してたら大変だと思うんですけど、自分の中でつくりあげて「よっしゃ、これ自信あるぞ」というものを人に評価してもらえると「しめしめ」と思いますけど。

――
それに、ずっと人の目にさらされているのもけっこうなストレスというか。

YUSHI
 うーん、でもずっとそれをやってきたんで、大変だという思いはないですね。唐突にそれをやろうとするとキツイと思いますけど。

――一瞬でも気を抜くと「ダサい瞬間を見られてしまうんじゃないか……」と思ったり。

YUSHI
 ああ、そういうプレッシャーもないです。実際、ダサいというか、ボク抜けてるところはめちゃめちゃあるんで(笑)。そういうのを知っている人は「まあ、YUSHIだしな」みたいな。そういうのも含めて主役でいたいというのはありますね。

――
ちなみに、今日の服も非常に主役級ですよね!

YUSHI
 ああ、これですか? これはボクの友達がやっているブランドなんですけど、まだ全然知られてないし、たぶん普通の人は着ないんだろうなという服で。夏とかだったら普段着で来てもいいですしね。

――
普段着といっても、普通の人が着こなすのは大変ですよ(笑)。

YUSHI
 え、ダサいってことですか?

――
いやいや、それが似合うぐらいカッコよくないとダメな服だな、と。

YUSHI
 まあ、自分で似合うもの似合わないものはわかってるし、そういうのをけっこう研究してきたというか。もう小さい頃からカッコつけだったから、どうやったら自分をよく見せられるのかを研究し尽くして行き着いたのがいまなので、ファッションも髪型も人とカブらずに自分だけの“いけてる感じ”を出せるかを考えているというか。

――
そういう「自分はカッコよくあるべきだ」みたいに目覚めたのは、何がきっかけがあったんですか?

YUSHI
 なんですかね? そのクラスならクラスで一番目立っている、一番カッコいい人に憧れがあったから「そういうふうになりたい」みたいな。自分が昔からそうだったわけじゃないから、そこに憧れがありましたね。で、その中で魔裟斗さんだったり、木村拓哉さんだったり、G-DRAGONだったり、そのへんにめちゃめちゃ影響を受けたんで、その3人が自分の中で衝撃を受けて真似しようと思って見てた人で。だから「ボクはそれを全部ハイブリットにした人間になろう!」みたいな。

――じゃあ、小学校の頃も自分のクラスで自分よりもカッコいい人がいたら追い抜きたい、と。

YUSHI 追い抜きたい! 小学校の頃から自分が一番目立ちたいみたいなところがありましたから。まあ、それはホスト時代もそうですけど、ずっとそれでやってきたので。<カッコよくなる方法を教える1万字インタビューはまだまだ続く>
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