毎大会恒例!笹原圭一RIZIN広報の振り返りインタビュー!!(聞き手/ジャン斉藤)


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――
笹原さん! RIZIN2DAYSおつかれさまです!

笹原 (食い気味に)2DAYSなんて、もう二度とやりませんよお!!

――
ハハハハハハハ! いい大会だったじゃないですか!

笹原
 大会自体は本当に素晴らしかったです。ただ、やっぱり2日連続は運営としてはなかなか大変でしたね。たとえば2日目の公式スケジュールとか公開計量の段取りと、まぁ当然ですがいつもよりかなり大変でした。結局計量は初日の大会中の会場でやることにしましたけど。

――
会場での公開計量は大好評でしたね。UFCっぽい雰囲気で。

笹原
 大きな声では言えませんが、あれに憧れがあったんです(笑)。

――
ハハハハハハ!

笹原
 で、やってみたら「これこれ、俺がやりたかった計量はこれだよ!」って感じで大満足でした(笑)。

――
ボクも見ていて新鮮でしたし、面白かったですよ。

笹原
 ただ計量は楽しかったんですけどやっぱり、2DAYやってみてプロモーションや、公式スケジュールの進め方とかそれなりに大変でした。お客さんも「両方行きます!」というよりもどちらか一方を選びますし。

――大晦日の1日明けての2DAYSとは違うんですね。

笹原
 大晦日はスペシャルなお祭りの雰囲気があるので成立しましたけれど、いわゆる普通の週末に2DAYSをやってみて、いろいろと思うところはありましたね。

――
トライ・アンド・エラーじゃないですけど、いろいろと試して、それでLANDMARKのようにものすごくハマるものもありますし。「100年続くRIZIN」の糧にするわけですね(笑)。

笹原
 さっきは「もう二度とやりませんよ!」とか言いましたけど、まあウチはそういうのをすぐ忘れますからね。社長のことなんで「2DAYSは大変だったけど、3DAYSはどうだ!」とか言い出しかねない(笑)。

――さすが「地獄のプロモーター」ですね(笑)。初使用となった武蔵野の森総合スポーツプラザの使い心地はどうでした?

笹原
 会場は新しいですし、使いやすかったですよ。ただ縦長の会場の真ん中にリングを置くので、客席の位置によってはリングが遠くなってしまうのが気になるところでした。また使いたいと思っていますが、じつはこの春は普段使っている都心付近の会場はどこも埋まってて。ようやく武蔵野の森にたどり着いたんですよ。

――
今春は会場探しに苦労されてたんですね。

笹原
 有明や横浜にも新しい会場ができるそうなので、いろいろな会場を試していきたいですね。

――
初日のRIZIN TRIGGERでいえば、倉本一真vs金太郎が金太郎選手のぎっくり腰により試合中止のアクシデントが起きちゃいました。

笹原
 本当に残念でした。試合2日前の深夜に佐伯さんから電話があったんですよ。もう、そんな時間の電話なんてイヤな予感しかしないじゃないですか(笑)。

――弁当の話じゃないかことはたしかですね(笑)。

笹原
 そうしたらブヒブヒ言いながら、「金太郎がぎっくり腰で、ダメだわ」って連絡で。このタイミングでぎっくり腰って、身体が動けなくなるから減量ができないんですよね。多くのファイターは試合2日前に最後に身体を絞って減量するんですけど、ぎっくり腰で体重が落とせない。なので痛み止め打って試合をする、みたいなこともできないんですよね。

――
これが1週間前2週間前だったら主催者としても代役を探せるけど。

笹原
 それでもボクらも代役を探したんですけど、バンタム級の選手は1日で体重を落とせないですし、フライ級の選手になっちゃいますよね。しかも相手はケージ無双の倉本選手ですからねぇ。

――
万全の状態でもやりたくない相手ですよ。

笹原
 倉本選手本人はすごく調子がいいらしいので、相手がハマれば早いうちに試合を組みたいなと思います(5月5日のRIZIN LANDMARKで魚井フルスイング戦が決定)。金太郎選手も回復次第、マッチメイクしたいです。

――
TRIGGERの摩嶋一整vs金原正徳は解説の中井祐樹先生が「That's MMA!」と絶賛するほどの激闘でした。

笹原
 いやぁ「That's MMA!」Tシャツ、作りたいですよね(笑)フェザー級の門番同士の試合でしたけど、2人ともやっぱすごいですよね。

――
摩嶋選手は負けちゃいましたけど、持ち味を出しましたね。

笹原
 摩嶋選手はスタッフ人気がすごく高いんですよ。本人は一切気がついていないと思いますけど。むしろ「なんで俺ばっかりこんな強敵とやんなきゃいけないんだ?俺はRIZINに嫌われてるのか?」って思っていても不思議じゃないですけど(笑)。

――
摩嶋選手も牛久選手のように「ボクは敵じゃないです!」と思ってそうです!

笹原
 摩嶋選手はコロナがなければ、UFCに行っていたかもしれないですよね。仕方なくRIZINに来たわけじゃないですが、いきなり斎藤(裕)選手とやってて、勝った斎藤選手が一気に階段を駆け上がった。あそこで摩嶋選手が勝っていたら、もしかしたら逆の立場になってたかもしれないですよね。でも、現実はRIZIN3連敗。

――RIZINで勝つ姿が見たいってことですね。いまのところ斎藤裕、クレベル・コイケ、金原正徳と強敵が続いてますけど、だからって楽な相手を当てるんじゃなくて……。

笹原
 やっぱり実力者を当てて、手に汗を握る試合をして勝利をつかんでもらいたい。摩嶋選手に「RIZINに上がってよかった」と言うまで試合をして欲しいですもん。

――
「勝つまで逃さない」って怖いですよ!

笹原
 はい。ここで宣言しておきますけど、摩嶋さん逃がしませんよ!

――
勝った金原選手は試合ではあの落ち着きぶりなのに、マイクは逆にフワフワしてて……きっとシャイなんでしょうね。

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笹原
 金原選手は普段からあんなノリですよね。ちょっと腰が軽いというか、落ち着きがないというか、試合内容も含めて来年40とはいい意味で思えない(笑)。

――
「皆さん、いいお年を!」という締めも「大晦日は出られなかった自分にとって今回が大晦日」という解釈をしたんですが、そこまで深い意味がないかもしれないし(笑)。

笹原
 いつでも自分のペースでやれる選手は強いですよね。そんなタイプでパッと思いつくのは田村潔司さんなんですよ。そこはベテラン勢の強みですよね。<14000字インタビューはまだまだ続く>
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