この記事はプロレス格闘技とスポンサーを語ったDropkickニコ生配信を編集したものです(語り:ジャン斉藤)


【1記事から購入できるバックナンバー】

・井上尚弥、那須川天心の拳を守る「バンテージ職人」永末ニック貴之インタビュー

・【仮想通貨詐欺】なぜ私はTDTのスポンサーオファーを断ったのか■シュウ・ヒラタ

・髙谷裕之インタビュー「LDH martial arts」が格闘技の未来をつく

・女性から見た「女子格闘家の減量」/元シュートボクシング王者・髙橋藍




今回は「プロレス格闘技とスポンサーの歴史」です。なぜこのテーマなのかといえば、今年のRIZINナンバーシリーズの冠スポンサーがYogiboから湘南美容外科クリニックに変わったことに対する反響が大きかったんですね。スポンサーチェンジは他の団体や他ジャンルでもよくあることですが、RIZINだと騒ぎになってしまうという現象のひとつではあるんですけど(笑)。中にはスポンサーと冠スポンサーの違いがよくわかってない方もいました。「Yogiboは一緒に冠スポンサーができないの?」みたいな。冠スポンサーとは大会や商品の冠となるスポンサーですから、2つのスポンサーがつくわけにはいかないんですよね。

タニマチとスポンサーも、ごっちゃになりがちですよね。スポンサーとは主に金銭援助をする代わりに、企業や商品をPRしてもらう広告主ですが、広義では「金銭援助する人=スポンサー」という括りになっている。「この格闘家にこんなスポンサーがいる」っていう話を詳しく聞くと、PRを目的としていないタニマチだったりするケースがあります。だからといって、ボクがいちいち「あの人はスポンサーではなくタニマチですよ!」ってアナウンスして歩くわけにもいかないですけど(笑)。

ちょっと話はズレますが、プロ野球場のネーミングライツを調べてみると面白いんですよ。一般的認知度を上げるために、いくつかの企業が球場と契約を交わしてます。たとえばロッテマリーンズの本拠地・千葉マリンスタジアムは現在ZOZOマリンスタジアムと命名されてますが、その前はQVCマリンフィールド。QVCは10年契約の途中に契約を破棄したんですよね。もう知名度が上がったから契約を解除したいと違約金を払って降りて、そのあとZOZOが命名権を獲得しています。目まぐるしいのは西武ドーム。15年のあいだに5社くらい変わってるんですよ。

こういったネーミングライツは複数年契約がスタンダードですが、契約更新をしない場合がほとんどですよね。たとえばプロ野球を中心とするニュース報道などで届く範囲には届いてるわけですから。じゃあ、べつのかたちで宣伝費を使いましょうとなるわけです。
この続きと、ドミネーター、鈴木千裕、中井祐樹、菊地成孔、三浦孝太…………などの2月更新記事が600円(税込み)でまとめて読める「15万字・記事19本の詰め合わせセット」はコチラ



この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事110円から購入できます!