この4月に入ってから6日にスウエーデン・ストックホルムで『UFC FUEL』、12日にラスベガスで『TUF17 FINAL』、20日にカリフォルニアのサンノゼで『UFC FOX07』が行なわれて、今週の27日にニュージャージーのニューアークで『UFC159』が開かれるので、4週連続で毎週テレビ番組のようにUFCが開催されていることになる訳だ。
1興行に付き12試合から13試合ぐらい組まれていて、4月だけでも全部で49試合。しかもストックホルムで行なわれた『UFC FUEL』は多少カードが落ちているような気もするが、どの興行も見所のあるカードが何試合か組まれていて選手のレベルと数が半端ない。
さらに4月は他の月に比べてたしかに興行数は多いが、通常でも月に2回UFCの興行が開かれるので、毎月22~28試合は組んでいることになる。かといって、選手が無理なスケジュールで試合をするわけでもなく、しっかりとした試合感覚や怪我をした場合の欠場対策等もできている。
UFCがMMAの最高峰なのはいまさら言うまでもない。MMAの中での世界最高峰の戦いを感じさせるものはいまやUFC以外にはないのだ。
これは野球がメジャーリーグ、サッカーがヨーロッパのスペインやイングランドなどのヨーロッパのリーグというように、MMAが世間にも広がり始めている証拠だと言える。
ここからは自分の考えなのだが、インターネットで世界の情報が簡単に入るようになったこの時代、民放のテレビで放送するされるときに日本人選手が世界と戦っている姿がないと、その競技に日頃から興味のない人を引き付けるのは難しく、視聴率はとれないと思う。
昔は、周りに巨人のスタメンや、セ・リーグのスタメンを言える人が結構いたのに、いまではほとんどいなくなり、言えるような人は珍しい。
それはサッカーのJリーグでも同じことだ。これはまさに自分がそうだから分かる。以前は野球もサッカーも国内のニュースを毎日チェックして、テレビでも必ず見ていたが、最近では、メジャーリーグやサッカーのヨーロッパのリーグのほうばかりを見てしまう。自分のようなファンは、世界でも日本でも放送やニュースが同じように入ってくるのであれば、より世界に出ている日本人のものを見てしまう。スポーツでナショナリズムを感じていたいのだ。
UFCでタイトルに絡むような日本人の試合、ボクシングの世界タイトルマッチ、サッカーや野球の世界大会、オリンピック等のように、それまでMMAに興味のなかった人のナショナリズムを煽る事ができれば、一般層も見るようなものになり、日本のMMAの未来は明るくなって行くのではないだろうか?
いまでも日本でMMAのメジャー団体をどうにかできないかという期待を自分自身も少なからず持ってはいるが、現実的に考えるととても難しいことだろう。
日本のMMA復興の鍵は、一般の格闘技に興味のない人の目に届くためには、MMAも世界で通用する日本人、強い日本人の姿を見せる事でしかないのだろう。UFCで活躍する日本人選手を多く出すことができれば、いまよりも世間の注目が増え、MMAという言葉の露出が増えるだろう。結論として、いまいる格闘技ファンを離れさせないように努力しながら、強い日本人選手を世界に排出する事によりMMAの一般層の認知をあげる。これに尽きる!
が…、これがとっても難しい………。
それではまた!!
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Dropkick
Dropkick編集部
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ブラジルでは今は特にMMA人気がUFCのおかげで高まってると聞きますがPRIDE時代からMMAが盛んだったとも聞きます。やはり自国の選手が多数参戦してるから人気が続くのでしょうね。
日本でもブラジル人ばりに色んなところに参戦すればいいのでしょうか。。。