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アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは大仁田厚とアメリカの大仁田厚、すれ違いの裏側です!


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「おいトレモント! なぜ返事をくれんのじゃ……」

先日、大仁田厚の悲痛な叫びがツイッター上に発せられ、いったい何事かと色めきだった。子供の頃から大仁田ファンで、大仁田を心の師と仰ぎ、大仁田を尊敬してやまない、アメリカのデスマッチレスラー、マット・トレモントに向けて発した言葉だった。トレモントは、昨年10月に惜しまれつつも引退し、現在は自身の団体、H2O(ハードコア・ハッスル・オーガナイゼイション)を率いて、レスラーではなく、プロモーターとして団体運営に勤しんでいる。

大仁田は、そのトレモントに向けて呼びかけたが、愛弟子とも言えるトレモントから、なんの返答もないことを寂しがっているようだった。大仁田と、“アメリカの大仁田”とまで言われたトレモント。深い絆で結ばれていた2人のあいだに何があったのだろうか……。

事の始まりは、この2週間ほど前に、大仁田がトレモントに投げかけたツイッターでのビデオメッセージからだった。その映像の中で、大仁田は叫んだ。

「トレモントぉーっっっ! カムバーーーック! 」

去年10月に引退したばかりのトレモントに向かって、現役復帰を呼びかける。

「以前、俺とお前はCZWで爆破試合をやったよな(2017年8月5日米フィラデルフィア)。あれは大したことなかった。お前はやり残した大きなことがあるんだ。だから復帰して俺と有刺鉄線電流爆破で戦え!」

この突然の対戦要求に、特に米インディーマット界は騒然とする。日本では、そのキャラクターや、引退と復帰を繰り返していることから、好き嫌いの評価が分かれる大仁田ではあるが、アメリカでは「デスマッチの始祖」として高評価、高人気を博しているジャパニーズ・レジェンドレスラーの1人である。

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