プロレスラーの壮絶な生き様を語るコラムが大好評! 元『週刊ゴング』編集長小佐野景浩の「プロレス歴史発見」――。今回のテーマはプロレスの不透明決着です!
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――緊急事態宣言でプロレス界がまた大変なことになってますねぇ。
――急遽会場が取れたんですね。ドタバタだ。
小佐野 クラスターが発生した新日本も5月22日の名古屋大会から再開して、後楽園ホールも3つやるのかな。新日本も再開とはいってもカードは発表されてない。 どの選手が出られるのかという話になってくるから。
――新日本は東京ドームと横浜アリーナも中止となって。一番コロナで被害を受けてますよね。
小佐野 緊急事態宣言はいまのところ5月末までだけど、延長になればまた大変だよね。 6月には、たまアリでサイバーファイトフェスがあるわけだし。
――収容人数が変わってきかねないですし。緊急事態宣言下でも後楽園ホールは有観客でやれてるんですけど、大田区体育館はどの団体も延期・中止になってますね。
小佐野 結局そこは会場側の意向ですよね。後楽園ホールは民間だからオッケーという判断なんだろうけど。団体はできれば試合はしたいよね。当然お金のこともあるんだろうけど、無観客でもいいからやらないとリングの流れが止まっちゃうわけだから。全日本のチャンピオンカーニバルも最終戦は無観客でやったわけだし。
――プロレスの場合、コロナで巡業がやりづらくなってますし、起床転結になるストーリーが作りづらいのが厳しいですね。
小佐野 去年の大日本プロレスじゃないけど、北海道を巡業しようとしたら「帰れ」「東京から来ないでくれ」って批判されたりね。
小佐野 選手だって巡業は過酷だよ。 試合が終わっても外には出かけづらいし、お店がやってない場合もある。コンディションを保つのも大変ですよ。
――しかし、1年間こんな憂鬱な話ばっかりしてますねぇ。
小佐野 記事を書く方も大変だよね。土壇場でイベントが飛んじゃって、流れが途切れたまま文章にするしかないんだから。
――そんな消化不良気味なプロレス界ですが、今月のテーマは「不完全決着」です。 SNSでファンの声が可視化されたこともありますが、セコンド介入やレフェリー不在の結末に本気で怒ってるファンがすごく増えてるというか。
――昔のプロレスファンは会場に火をつけてましたね。リアル炎上(笑)。
小佐野 怒りたくなる気持ちもわかりますよ。たとえば1984年の第2回IWGP決勝戦。猪木さんとハルク・ホーガンが戦っていたら、試合とは無関係の長州さんが現れてホーガンに場外でラリアットをかまして、そのままホーガンは場外リングアウト負け。意味がわからない結末にお客さんが怒って暴動勃発(笑)。
――ハハハハハハハ! 不透明決着ってお客さんのヒートを買うものですけど。昭和・新日本のそれって、いまの長州さんの件もそうですけど意味がわからないですよね。
小佐野 あれは意味がわからなかったし、海賊男も味方のマサ斎藤さんを拉致して控室に引き揚げて試合を壊して、大阪城ホールが大暴動になったりとかね。
――海賊男は本当に酷いですよね(笑)。
小佐野 新日本の場合は猪木さんが裏をかくというか、ハプニングを起こしたがるでしょ。 藤原喜明さんのテロリスト事件にしても。
――84年の札幌中島体育センターで藤波辰爾戦の長州さんを入場する途中で藤原さんが襲ったやつですね。
小佐野 試合を壊された藤波さんが怒って「こんな会社やめてやる」って会場から飛び出しちゃったという。
―― ファンじゃなくて選手本人が怒っちゃうという。
小佐野 藤波さんが涙を流して怒っちゃうんだから。新日本の場合はファンや関係者じゃなくて選手たちも疑心暗鬼になる。何かあると「猪木さんの仕業じゃないの?」って疑うから。
――どう考えても長州さんや藤原さんが自主的にあんな不可解な行動を取らないですもんね(笑)。
小佐野 たとえば前田日明やラッシャー木村さんが新日本から去ってUWFに参加したのは猪木さんの命令じゃないか、とか。長州さんとアニマル浜口さんが姿をくらまして維新軍を結成するんだけど、猪木さんが裏で糸を引いてるんじゃないかってみんな思っていたわけだから。 でも、誰も猪木さんにそれを聞けない。 すごい世界ですよ。
―― 映画でいえば、出演する俳優たちが誰もストーリーを知らずに、なんとなくアドリブで演技するという。それは不可解な物語になりますよね(笑)。
小佐野 その猪木さんのやり方を踏襲したのは、現場監督時代の長州さんかもしれないしね。前に越中詩郎さんに聞いたんだけど、長州さんが「これから記者会見をやるからWARに乗り込むと言え」と。 それだけ言い残してタクシーに乗って帰っちゃったと(笑)。与えた材料を自分のものにしろっていうやり方だよね。越中さんがそれをどうやって膨らまして天龍さんと戦っていくのか。
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