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DEEPフライ級王者にしてベラトール・RIZINで連勝中の神龍誠インタビュー!超アグレッシブなスタイルの根源にはプロレスラーへの憧れがあった!?



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――
神龍選手! 先日のRIZINは凄い勝ち方でしたねぇ。

神龍 ありがとうございます。

――
飛びヒザからそのまま相手に抱きついてフロントチョークで一本勝ち。あの技は狙ってたんですか?

神龍
 いや、 狙ってはなかったすね。飛びヒザをやったらキャッチされたけど、目の前に相手の首があったので。もともとフロントチョークは得意なんすすよ。あのかたちになったら自然と取りに行きましたね。技の名前はシャイニング・ドラゴンチョークです(笑)。

――
カッコイイ名前ですけど、再現性が難しそうです!

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神龍
 いや、できる気がしますよ。今度はあの技をエサにして違うことをやりますから。相手からすれば怖いじゃないすか。

――
前回のベラトールの試合(中村優作戦)もそうですが、もの凄くアグレッシブというか、自分がたとえ不利なポジションになってもいいぐらいの勢いで攻めますよね。

神龍
 ひっくり返せるという自信がありますね。だからポジションを取られても構わないかなっていう。今回もサイドポジションを取られましたけど、瞬間で返せたので。 それにRIZINという舞台なら面白くしないと。 

――試合を面白くしたうえで勝てる自信があるってことですね。

神龍
 ボクにはあります。

――
2018年に和田竜光選手のDEEPフライ級王座に挑戦したときは、和田選手に封じ込められた印象があったので、最近の変わりようにビックリしてるんですよ。

神龍
  よく言われますね。あのときはフィジカルが足りてなかったすね。まだ17歳だったので、さすがに(笑)。

――今年の7月に20歳を迎えたばかりですけど、全然違いますか?(笑)。

神龍
 いまのボクから見てもまだ子供でしたよ。さすがに大人とのフィジカル差を感じちゃいましたね。いまはフライ級でフィジカル差は感じないです。筋トレもしてるのでちょっとずつ身体が強くなってる自信がありますね。

――
それと先ほど言われていたようにメジャーのモチベーションもあるわけですね。

神龍
 凄くありますね。あれだけお客さんがいたら楽しませなきゃいけないなって。センチャイキックみたいなことをやったことないのにやってみたり、あの飛びヒザもとっさにやってみようと瞬間瞬間の閃きで。 チャンピオンですし、DEEPも背負ってるので変な試合はできないすね。

――
神龍選手はもともとはプロレスラーになりたかったんですよね?

神龍
 いまでもその目標すね。ボクはもともとパラエストラ柏で練習していて、中2くらいのときにKENTAさんの子供がジムに入会してきて。それでKENTAさんの試合を見に行ったらメチャクチャかっこいいなと。

――
KENTA選手きっかけなんですね。

神龍
 それ以前からお父さんと一緒にプロレスを見てたんですけど、初めて生で見たKENTAさんの試合に感動して。それでプロレスラーを目指そう!と。

――その前に格闘技を始めたのはどんなきっかけなんですか?

神龍
 仙台に住んでいた小学生の頃はムエタイをやってたんですけど、そのあとはレスリング道場が通ったら楽しくなって。仙台には小5ぐらいまでいたのかな。東北大震災でこっちに引っ越して。

――
ああ、避難されてきたんですか……。

神龍
 津波には襲われなかったんですけど、地震で家が傾いちゃって。格闘技を始めたのお父さんの影響ですよね。そうじゃないとレスリングは始めないすよ。友達でレスリングをやってるなんて聞かないじゃないですか(笑)。サッカーのほうがやりたかったんすけど、ダメだと言われて。

――
格闘技が地上波中継されていれば、憧れの対象になるんでしょうけど、当時は世間の露出はほぼないですよね。お父さんがPRIDE・K-1直撃世代だったから……。

神龍
 そんな感じすね。

――
そこからKENTA選手と出会ってプロレスラーを目指す中で総合格闘技の道に進んだと?

神龍
 いや、プロレスラーになるために総合をやろうと。ホントは中学を卒業してプロレスラーになりたかったんですけど、中嶋勝彦選手みたいなかたちが理想で。それでNOAHに履歴書を送ったら「2年後にもう一度送ってくれ」って断られて。

――
中卒でNOAHに履歴書を送るって本気も本気ですねぇ。

神龍
 高校に通うなら、総合に専念して実績を積んでNOAHに入ろうとしたんです。2年後までに総合で2~3戦勝てば名前も上がってNOAHに入れるんじゃないかなって。

――
その作戦には「NOAHだけはガチ!」という名称を贈りたいです!(笑)。 高校進学しなかったことは親から反対されなかったんですか? 

神龍
 お父さんは「中卒でいい」って言ってくれました。

――
ちょっとお父さんにインタビューしたくなりましたね。 かなりファンキーな方なんじゃないかと(笑)。

神龍
 いや、普通に真面目なお父さんです、見た目は(笑)。「中卒でいい」って言うぐらいだから変わってるのかもしれないですけど。お父さんも中卒なんですよ。

――
なるほど。学歴関係なく自分のやりたいことを突き進め!と。

神龍
  高校に行かずにそのあいだに強くなればいいと言われたので。 お母さんはさすがに反対したんですけど、お父さんが許可してくれたのが大きかったすね。中2のときから高校に行かないって決めてました。

――
中2の時点で「NOAHだけはガチ!」

神龍
 毎日、夜まで練習するじゃないですか。起きれなくて毎朝学校に遅刻してましたね。2時間目、3時間目ぐらいに学校に着いて、そこでまた寝るっていう(笑)。

――
ガハハハハハハハ!

神龍
 最初から先生には「プロレスラーになるから高校には行かない」って言ってたんで、それで許されていたんね。

――
許されるんですか(笑)。不良ではなかったんですよね?

神龍
 不良ではないっすよ。髪の毛を染めたことが問題になって転校したことありますけど。

――
不良じゃないですか!(笑)。

神龍
 怒られて黒く染め直したんですけど、じゃっかん茶色が残るじゃないですか。「坊主にしなきゃダメ」と言われて、 それは自分のプライドが許さなくて転校することになって。

――
言葉は悪いですけど、不良よりタチが悪いです(笑)。

神龍 ハハハハハハハ。染めたいと思った理由もパラエストラに通っていたら、プロの選手はみんな染めててカッコイイと思って自分も染めて。


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