令和の時代に骨法を堪能しろ! 矢野卓見のDropkickニコ生配信インタビュー第2弾。90年代の格闘技界を妖しくリードした喧嘩芸骨法の裏話の文字起こしをペチペチとお届けします。 骨法が好きか、嫌いか、ハッキリさせろ!
<前回はこちら>
・ヤノタクこと矢野卓見の「骨法の祭典2020」<前編>
・矢野卓見の「骨法の祭典2020」<後編>
――矢野さんは骨法では2階で練習に励む一般道場生でしたが、どんなきっかけから3階で堀辺師範の指導を受けられる特訓生に昇格したんですか?
――ヒクソンのおかげですか(笑)。ヒクソンの技術について先生は何か言ってました?
矢野 セミナーで教えてもらったことをちょっと忘れたんですけど、先生を「俺はわかる!正中線がどうの」とか言い出したんです。よくよく思い出すと、正中線とか全然関係ないんですよね(笑)。
――ハハハハハハハ!
矢野 最初はもの凄く褒めてくれたんですよ。 「矢野はもの凄く工夫しているし、頑張っている」と。俺も凄く嬉しくて、人間ってやっぱり褒められると伸びるんですね(笑)。
――原動力になりましたか。
矢野 褒められると、やる気が出ますからね。ところがだんだんと……夏合宿で、ある特訓生と試合形式で戦うことになって。その人は骨法の中では幹部クラスなんですよね。
――矢野さんより格上なんですね。
矢野 スタンドでボコられてマウントを取られたんですけど、なんとか脱出して。最終的にチョークでタップを取ったら、それからちょっと周りの空気がおかしくなって。
――いったいどういうことですか?
矢野 この試合は俺の寝技が認められたから組まれたと思うんですけど、みんな俺が勝つとは思ってなかったんでしょうね。俺の寝技は伸びてはきてるけど、幹部クラスのベテランには負けちゃうよ、と。 俺は打撃は全然ダメだったし、相手との体重差は20キロ近くあったので(笑)。
――ところが結果は……。
矢野 勝ったんですよね。一般道場生たちからは「凄い!」と褒めてくれたんですけど、局長(堀辺夫人)や特訓生からは「矢野は自分勝手だから勝った」みたいに変なこと言われて
――自分勝手の心当たりはありますか?(笑)。
矢野 要は「俺は勝っちゃいけないんだな」ということは感じたというか。そのへんの空気を読めてなかったと思うんですよ。「矢野も頑張ったね」ぐらいが落としどころなのに、チャンスがあれば一本を取るつもりでやっていたので。 そういう姿勢が無条件に喜ばれないという空気が非常にモヤモヤしたというか……骨法はガチンコだと思ってやっていたので。
――そこは空気を読まなきゃいけなかったっていうことですね。 だから「矢野は自分勝手だ」と。
矢野 あとは先生の思惑とは違ったというのがあったんじゃないですかね。計画どおりに進まなかったことに対する嘆きというか。俺の天狗の鼻を折るために組んだ試合ではありますからね。
――矢野さんが独学で強くなっていったことが気に食わないという背景もあるんですか?
矢野 特訓に参加していたから先生から指導はされてたんですけどね。それこそ三角の構えからの掌打とか。試合では指導どおりのことはまったくやってないんですけどね(笑)。
――なぜ試合で使わなかったんですか?
矢野 使える場面がないですからね、はい(笑)。
――なるほどお(笑)。
矢野 それに俺がスタンドが得意じゃなかったというのもあるし、寝技に関しては型稽古しかやらないから。
――ハッキリ言いますね(笑)。
矢野 ホントそうなんですよ。 「脇を締めて打て」とか窮屈な構えを要求するんですけど、先生の掌打はかなり自由な構えですからね(笑)。
――指導とは全然違うわけですか!(笑)。
矢野 先生の掌打のやり方はいいなあって見てましたよ(笑)。寝技に関しては早めに道場に行って、有志の人間たちと稽古前に自主練をやってたんですけど、あとからその自主練が禁止されて。
――自主練禁止ってどういうことですか!(笑)。
この続きと、石渡奥さん、鈴木秀樹×サイモン、木村花、KNOCKOUT、北岡悟…などの6月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「11万字・記事21本の詰め合わせセット」はコチラhttps://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1917730
この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック! 1記事90円から購入できます!
コメント
コメントを書く(ID:64063594)
矢野さんの話しはハズレなくて面白い。
途中の『涙声』が凄く意外!!
(ID:62145322)
クソ面白いw