プロレス者なら一度は耳にしたことはあるだろう。名古屋のリング常設スポーツバー「スポルティーバアリーナ」。多くのプロレスラーを輩出するローカルプロレス団体でもある。その代表の斉藤涼氏に誕生のいきさつから、これまでの運営について語ってもらいました!
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――名古屋のプロレスといえば、リング常設スポーツバー「スポルティーバ」が有名ですが、どういう経緯で始めたんですか?
斉藤 もともとの前身は普通のスポーツバーだったんです。インディーファンがお店に来るようになって。ボクはインディーの“イの字”も知らなかったんですけどね。なぜスポーツバーをやることになったかといえば、以前296くんが名古屋の新栄で「STF」というプロレスバーをやってたんですけど、そこにちょいちょい顔を出していて。日韓ワールドカップの頃なんですけど、格闘技の試合を流すスポーツバーでもやってみようかなと思いまして。
――2002年の日韓ワールドカップの頃はPRIDEやK-1の人気が凄かったですもんね。
斉藤 そうなんですよ。296くんの助言もあって始めたのが「スポルティーバ」で。最初は矢場町という繁華街のど真ん中、雑居ビルの3階にあったんです。バーの営業しながら野球やサッカーの試合を流していて。
――そこからプロレスに切り替わっていくわけですね。
斉藤 新日本プロレスの映像も流してたんですけど、当時の新日本はしんどかったじゃないですか。会場の動員が減っていくにつれ、お店にも見に来る人は少なくなっていってたんですよ。PRIDEは超満員で入れません、新日本プロレスは2〜3人とか。
――人気があからさまに動員に現れていたんですね。
斉藤 会場の動員とスポーツバーの動員は比例するところはありますね。プロレス人気が低迷していた2006年に「スポルティーバ」として初めて興行をやることになったんです。5周年だったので「記念で興行をやってくださいよ」という声がお客さんの方からあって。その頃はプロレスファンやローカルプロレスラーが毎日のようにお店に来てたし、(高木)三四郎さんともイベントをやっていたりして。ワンボックスで東京から三四郎さん、(マッスル)坂井、男色ディーノ、飯伏(幸太)がやってきて店内でトークイベントをやってたりしましたね。当時はカウンターで10席ぐらいで、奥にテーブルが3つぐらいある、うなぎの寝床みたいなお店だったんですけどね
――そして興行もやってみようと。
斉藤 神戸のスポーツカフェバー「リングソウル」さんが興行をやっていたので、「スポルティーバ」もやってみようと。それで三四郎さんに相談して、翌日には「Zepp Nagoya」に飛び込んで。
――いまは無理ですけど、当時はZepp系がプロレスで使用できたんですね。
斉藤 そうしたら「ちょうど2ヵ月半後に空きがある」ということで。キャンセル案件をありがたくちょうだいしたと、あとになってわかるんですけどね(笑)。それが初めての「愛プロレス博」で、400人くらい入って赤字が1●0万円くらいですかね。
――赤字1●0万円! その額は想定内だったんですか?
斉藤 当時は興行の“この字”も知らなかったですからね。全部外注外注だったんですよ。ギャラ配分もよくわからないから大盤振る舞いしちゃって。「5周年記念だからいいか……」というところはあったんですけどね。
――当時名古屋にはプロレス団体はあったんですか?
斉藤 歴史は長いんですよ。東海プロレス、SGP、NWP 、プロレス実験団GUYZ、DEP……名古屋はアマチュア社会人プロレスの歴史も長いんですね。逆に学生プロレスがないんです。社会人プロレスがあるので皆そっちに入っちゃうんですよ。東海プロレス大量離脱事件が起きて10数名一気に抜けてDEPさんに移籍する騒動なんかがあったんですけどね。
――大小関わらずプロレスは集合離散の歴史ってことですね。どんな会場でやってたんですか?
斉藤 DPEさんは刈谷の箱を中心にやってるんです。東海プロレスはガイシホールの第3競技場で毎月定例の興行をやっていて。ことごとく使用禁止になってる会場が多いですね。
――プロレス禁止の地方会場が多いと聞きますね。
斉藤 ◯◯さんが派手にやらかしたことで、いい会場がもう使えなくなったりとか。行政が管理している会場はやっぱり固いんですよね。名古屋でいうとダイヤモンドホールは400人程度のキャパなんですが、単体で打つと70万円ぐらいかかっちゃうんです。国際会議場は2000人キャパなんで、ちょっと大きすぎますよね。現在の「スポルティーバ」だと小さい。
――名古屋には手頃な中規模の会場がないんですよね。
斉藤 そんな東海地区に亜流として突然出てきたのがボクらで。いきなりZeppの箱で有名選手をぶちかましたので「なんだなんだあいつらは」となったんです。
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コメント
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多分NWPじゃなくてNWDだと思う