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アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマはAEWを支えるヤングバックスのルーツ「プロ・レスリング・ゲリラ」です!


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AEW(オール・エリート・レスリング)のテレビ番組「Dynamite ダイナマイト」の放送が10月2日から開始された。

アメリカの首都ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナで開催された、記念すべき第1回放送。メインのリング上には、ヒール軍団として役割を担う初代AEW王者のクリス・ジェリコと、サンタナ&オーティズ組。かたや、ベビーフェイスチームは、エリートの3人。ケニー・オメガ、ヤングバックスのAEW副社長トリオだ。

WWEファンやアンチAEW派からすれば、「インディーの寄せ集め」などと揶揄されるかもしれない。しかし、インディープロレスをこよなく愛しているマニアからすれば、この光景に涙腺が緩んだことだろう。

マット・ジャクソンとニック・ジャクソンのヤングバックスがいて、裁くレフェリーはリック・ノックス。そして、テレビ解説を務めているのはエクスカリバーとくれば、これはまさにPWG(プロ・レスリング・ゲリラ)だ。南カルフォルニアのインディープロモーションPWGが、全米中継の電波に乗ったことは、とても感慨深い場面だった。

PWGは、有望な選手を見つけ出す先見性に優れており、WWEや新日本プロレスなど大手団体で活躍する選手の多くを輩出してきたことから、いまや世界中のプロレスマニアのあいだでは、その存在を知らぬ者はいないインディープロモーションである。日本でも米インディーといえば、必ずPWGの名前が挙がるほどだ。

ヤングバックスは、そのPWGでタッグ王者に就くこと4回、通算2,053日に渡り保持し、PWGタッグ部門の象徴として君臨した。
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